内容説明
ちょっと教会まで、お散歩に。教会をひょいとのぞいてみよう。光と静寂に包まれる、癒しの場所を20ヵ所紹介。教会周辺のお散歩スポットや、かわいい宗教雑貨も、たくさん。
目次
あこがれの扉を押してみる。
東京と周辺(東京カテドラル聖マリア大聖堂;カトリック目黒教会 ほか)
関西(カトリック夙川教会;カトリック宝塚教会 ほか)
長崎(大浦天主堂;マリア園 ほか)
雑貨篇(切手;複十字シール ほか)
教会を訪ねるルール
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョニーウォーカー
13
読友推薦本。実家が浄土真宗のため、教会というものに馴染みがないのだが、歴史ある宗教建築というのはどんな宗教であれ、それだけで圧倒的な神々しさと説得力がある。そんじょそこらの新興宗教ではまったく歯が立たないほどに。「神聖な雰囲気は、たくさんの祈りや願いが積み重なって(はじめて)醸しだされていくものではないでしょうか」東京カテドラル・立花神父の言葉が胸にしみた。関東から長崎まで、まるで寺院巡りをするかのように楽しめる、ありそうでなかった教会ガイド。会社の近くにあるニコライ堂、今度たずねてみよう。2009/11/18
まゆら
11
『修道女スタイル』というポップなタイトルとは裏腹に中身は情報多めでしっかりした内容です。信仰がなくても教会のあの扉の中はどうなってるんだろうという興味を持つ人は多いはず。筆者も教会の密やかな雰囲気に興味がありノンクリスチャンでありながら教会の事を取材し、本にするに至った。修道女そのものより教会案内、教会周辺の散歩案内みたいな所があるが、美しい教会の写真、周辺のお菓子屋や雑貨屋など気軽な散歩の延長として教会を訪れるならとても良いと思った。悲しいのは主に東京、関西、長崎なので遠くて散歩も出来ないところ…。 2019/08/27
更紗蝦
9
修道女の暮らしを紹介しているページは案外少なく、教会やアンティーク雑貨の写真が多いです。読み始めはガイドブック感覚で気楽にページをめくれますが、後半はキリシタン弾圧に関する話や、野道共同墓地、現在では廃墟となった大平作業場跡の紹介などもあり、著者がこの本で読者に本当に伝えたいのは、教会の美しさや雑貨のかわいらしさではなく、「歴史の重み」と「人々の信仰心」なのではないかと感じました。宗教的弾圧だけではなく核兵器によっても苦しめられた浦上天主堂の受難は、キリスト教徒でなくても知っておくべき事だと思いました。2014/04/11
双海(ふたみ)
7
あの扉の向こうにはいったい何があるのだろう。信者ではないが気になっている。2025/03/15
エムコ
7
宗教をも乙女スタイル化されるのか!といささか驚愕しましたが、仏像ブームの今日、もはや当たり前なのかもしれません。紹介されている地域が東京、関西、長崎とかなり偏ってはいますが、そこは乙女本。教会周辺のかわいい雑貨店やお土産によさそうなスイーツ店などを、おさんぽマップ付きで案内してくれています。切手、修道女映画や本、トラピストクッキーをはじめとするお菓子や、これまたかわいいロザリオ・・・ありとあらゆるポイントで乙女ゴゴロをくすぐります。とここまで好き勝手に述べましたが、文体はいたって硬派です(だからいい)。2009/06/07