マンガの創り方―誰も教えなかったプロのストーリーづくり

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  • サイズ A5判/ページ数 496p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784575300574
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0076

内容説明

画を描くのが好きだ・上手いだけでは絶対にプロとして生きていけない!『ぼくたちの疾走』『遙かなる甲子園』『どんぐりの家』等々、数々のストーリー漫画の傑作を描き続けてきた山本おさむが、“プロット”の立て方から、“箱書き”“ネーム”づくりまで誰も明かさなかった創作のノウハウのすべてを完全公開。

目次

序論(『なぜマンガ家志望者の大半が挫折してしまうのか?』;『“自力”でストーリー(ネーム)を創れるかが分かれ目だ』 ほか)
第1部 『ストーリー作りを始める』―「動機」(モチーフ)・「発想」(アイデア)から筋(プロット)へ(ストーリー作りの工程・押さえておくべきこと;『動機(モチーフ)と発想(アイデア)』―動機と発想を混同してはいけない。 ほか)
第2部 『ストーリーを組み立てる』―プロットを「箱書き」にして全体の構成を見る(箱書き(構成)の目的と作業―「起承転結」の流れを場面に置き換えていく
『起』(ファーストシーン)の箱書きを作る―読者を一気に物語の中に引き込む ほか)
第3部 『ネーム(シナリオ)を作る』―「箱書き」を具体的な場面に仕立てあげていく(ネーム第1稿を作るときのポイント;『UFOを見た日』ネーム解説/その1―「起」「承」をどう作っていったか ほか)
第4部 『ネームを推敲する』―第1稿を練り上げて完成稿を作る(『セリフとコマを整理する』―無駄な部分、余計な部分を徹底的に排除する;『演出の技術と工夫』―読者を少しでも退屈させたら失敗だ ほか)

著者等紹介

山本おさむ[ヤマモトオサム]
1954年2月16日生まれ。長崎県諌早市出身。数々のストーリー漫画を世に送り出してきた、ストーリー漫画家。漫画『どんぐりの家』は第24回(1995年度)日本漫画家協会賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

12
石ノ森章太郎の『マンガ家入門』以上に、実践的なマンガの描き方を紹介した山本おさむの『マンガの創り方』。『マンガの描き方』ではなく、『創り方』と題しているところが、本書のミソである。ここでは、入門書によくある、表情の描き分けやスクリーントーンの貼り方といった、画の上達に関する記載はほとんどない。マンガ家になろうとする者は絵がうまくてあたりまえという前提に立っているからだ。しかし、そのうまさが、ネームの稚拙さを招いていると、山本おさむは嘆くのだ。(つづく)2010/09/29

CCC

11
漫画における話をつまらなくしないための様々な工夫術が書かれている。だいぶ具体的。ページ後ろにある漫画作品を分析していくため、先にそちらを読んでから中身を読んだほうが理解がしやすい。しかししみじみ思うのは高橋留美子の作品作りの上手さ……。2019/02/01

ringoringo

11
タイトルに惹かれて読んでみましたが、実際の短編マンガや黒澤監督の映画を基に、非常に詳しいストーリー創りの解説で読み応えがあった。これから、マンガや映画などの見方が変わると思う。2015/09/18

パブロ

9
これはスゴいっ! 「ストーリーを面白くするためにはどうすればいいのか」、「いい演出をするにはどうすべきか」といったことを、髙橋留美子と自作の短編マンガを切り刻んで解説する。ここまで徹底的に、具体的にマンガを解きほぐした本って今まであっただろうか。同じパターンを3回繰り返すことによってインパクトを与える「3の法則」なんて、ムムム〜とうなってしまいます。「シナリオを読んでから、映画を観ろ」と著者は言う。なぜなら自分で想像したものと完成品を比べることが大切だから。マンガだけじゃない、小説を書きたい人も読むべし!2012/05/08

K・J

7
血が見えた。漫画家の血だ。努力と汗、もっと面白くしたいというプロの流す血が。よくある「マンガの書き方」の本ではない。ストーリーやネームを中心としたいわばマンガ原作者向けに書かれた本だがそれだけではない。いかに苦労してマンガのテーマが考えられ、少ないP数でベタではない演出を考え、エンタメに昇華するかが書いてある。漫画家志望は必読であるし、小説や創作をするひとにもこの「演出論」はなにかの発見になるはず。そしてできればマンガ好きの方、これを読めばもっとマンガが楽しくなる。そういうマンガの見方までが変わる良書。2014/01/25

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