内容説明
「ボクは小さいころに病気にかかって、口と耳が不自由です。耳は聴こえません、言葉は話せません…」その光景を見ていた通訳も記者も言葉がない。文面を読み終えた彼は、顔を上げると少年に向かって微笑み、ゆっくりと両手を動かして語りかけた。「神様は、君にもゴールを決めるチャンスをくれるはずです」インターネットで読み継がれた感動の実話。耳の聴こえない少年とデンマーク代表選手とのつながり日韓ワールドカップで報道されることのなかった物語。
著者等紹介
上井建治[カミイケンジ]
大学卒業後、某新聞社の記者としてさまざまなスポーツを担当。2002年、日韓ワールドカップの際、取材先の和歌山でトマソンと少年とのふれあいに出会う
浦本典子[ウラモトノリコ]
1969年北海道生まれ。北海道教育大学彫刻研究室に在籍。在学中に始めた彫刻家としての活動を経て、2002年イラストレーターに転向。フリーランスとして、書籍装画、広告などを手がける。子どものころ夢中になって読んだ絵本のような、素朴で味わいのある作風を目指して邁進中。札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっしー
6
めっちゃ今更ですが、手に取ってみました。 トマソン選手と少年のやり取りは嘘だと言う情報も上がっていますが… 和歌山県民とデンマーク代表の交流は心暖まる物だなと思いました。大切な国を背負っての試合前に、地元の人と関わることのあるチームがどれだけあるのか。 監督、選手達の心遣いは立派だなと思います。2015/04/23
miri
1
慈悲深い、泣けた。国を超え、選手として人として子どもたちに夢と希望を与える。少年サッカーの指導者としてもこういう姿勢でありたい。2023/08/14
ゆう
0
BOOK・OFFで何気なく手にとってみた。郷に入れば郷に従え的な目の前の事を真っ直ぐに受け止める姿勢が凄いと思う。選手と少年のやり取りで涙が出てきたので購入しました。2012/04/28