内容説明
バブル経済とその崩壊の無惨な結末は、日本だけではない。二年前にアジア全域でも再現された。そして、司馬さんの言葉を借りれば、第二次大戦より大きな傷痕を残した。それにもこりずに、いまやバブルの宴が太平洋の彼岸で繰り広げられている。日本、アジア、アメリカへと、音をたてて還流する国際投機マネーが、世界的バブルの主役。仕掛人は誰か。国際経済の舞台裏で動きまわる、陰の仕掛人たちの足跡を追ってみる。
目次
第1章 米国経済は破裂を待つバブル
第2章 日本から金融覇権を奪還せよ
第3章 現代の錬金術師(ヘッジファンド)とアジア危機
第4章 政財界を結ぶ回転ドア
第5章 石油と硝煙の匂いのする紙幣(ドル)
第6章 マネー・クライシス
終章 ドルの逆襲