内容説明
「折々のバカ」、『ゴルゴ13』論争などで様々な分野に伸びるバカの魔手をあばき、沈滞する思相界にゆさぶりをかける。武装せる知識人・呉智英による戦闘への招待!
目次
『バカにつける薬』効能書
第1章 折々のバカ
補論 自ら墓穴を掘るバカ
第2章 バカを撃つ(馬を撃つ;鹿を撃つ;右へも左へも軽くジャブ―「朝日ジャーナル」誌上にて;日常からの疑問・こんなものいらない!?―「主催者側発表」;小さな投書も大きな真面目;吉本・埴谷論争の空騒ぎの下に;吉本隆明は何故強いのか)
第3章 晴読雨読(読書日録;闘う書評;教養の危機の本質は何か;実用品としての書斎)
第4章 愛の悲しみ(愛の神話;中島みゆきは中山みきである)
第5章 セミドキュメント 民主社長の肖像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
21
折々のバカは結構納得できる話でした。誌上の論争は互いに相手の言い分を聞いていないので噛み合っていないと感じました。2025/03/02
猫丸
14
1989年頃に読んで、ある程度の影響を受けた本。護教的サヨク陣営が崩壊する情勢下で、いっさいの神学的思想に対し無効宣言を叩きつける威勢の良さが魅力であった。本書も「論破」の報告に終始するが、少なくともこの時点での呉智英の議論から現在に持ち越された問題は無いに等しい。第一に「世間ではこんなことも知られていない」とする内容の程度が低い。よほど周囲の人間がバカばかりだったと見える。当時、読書メーターなんてものは無かったから、いかに端倪すべからざる読書人が巷に溢れているかを知ることはできなかったのだろう。2020/04/30
オールド・ボリシェビク
2
1988年の本だよ。まだカバーにバーコードもない。登場、私は30歳。釧路で買ったんだろうなあ。それにしても、呉智英先生、変わっていない。現在のへそ曲がりぶりと同じだ。少し前に読んだ最新刊もタイトルが「ばかにつばをかけろ」だろ。人間、そう簡単には、変わらないのだ。市民主義、近代主義への異和感は変わらないのだ。2021/09/12
tkm66
0
1986年くらいに読んだ筈。衝撃的だった。
すねいぷー
0
〝スベカラク〟のあたりは攻撃的すぎてコワくなったけれど、民主社長はおもしろかった。2013/09/08