名探偵(あるいは入舟家)の一族

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名探偵(あるいは入舟家)の一族

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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575249156
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

入舟家の歴史は長い。その名が史書で確認される一番古いものは承和4年(837年)まで遡る。京の都で鬼を退治した入舟清行は遣唐使船に乗船していたという。その後、戦後の世には殺害現場に残されていた黒樂茶碗の名器・朧を巡り、かの千利休と面会した入舟清成など、いずれも人が害された現場に登場している。果たして入舟家とはどんな家なのであろうか。本格ミステリの俊英による歴史×海洋ミステリの傑作連作集。


【目次】

内容説明

平安時代から平成まで長い歴史の裏に隠された事件を解決した一族がいた―史書に残らなかった5つの謎を解き明かす、誰にも似ていない本格ミステリ。独創の極み、発想の怪物、現る。秀吉の小田原攻めで水軍を率いた丹下顕忠が、茶室で殺された。死体を発見した細川忠興らによる証言から真相に迫る―「黒樂茶碗 朧」。特攻艇《震洋》特別攻撃隊に配属された那智鳩平海軍中尉は、なぜ戦後に戦死したのかを明かす―「大洋を震わす」。房総地方で代々つづく名家の当主・魚棚賀一が、死の間隙につぶやいた言葉の謎を解く―「魚棚家の崩壊」など、それぞれの時代の陰が謎の輪郭を描くミステリ短編集。

著者等紹介

伊吹亜門[イブキアモン]
1991年愛知県生まれ。同志社大学卒。2015年、短編「監獄舎の殺人」で第一二回ミステリーズ!新人賞を受賞し、18年『刀と傘 明治京洛推理帖』でデビュー。19年、同作で第一九回本格ミステリ大賞を受賞。21年『幻月と探偵』で第二四回大藪春彦賞候補、24年『焔と雪 京都探偵物語』で第七七回日本推理作家協会賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

147
多彩な歴史ミステリを書いてきた著者が、今回はジャンル初のアイデアを展開する。遣唐使船や朝鮮出兵軍船での殺人、人魚発見の謎に終戦翌日の戦死者、世捨て人の富豪殺しなど平安から現代に至る日本史に隠された様々な事件の解明を、同時代の入舟家の一族が解いていくのだ。どれも歴史的事件に否応なく巻き込まれた海と人間の悲劇と、運命に巻き込まれるように対峙する。決して記録されない歴史の裏側の話ばかりだが、だからこそ誰もが表に出せない真実を抱えて苦悩している姿が浮かび上がる。それぞれの入舟家の探偵が活躍する長編も読んでみたい。2026/09/19

たかだい

23
時代も人物も全く異なる、ただし探偵役は入舟の名を持つという共通点を持たせた変わり種のミステリー短編集 試みは非常に面白いと思ったし、そこは事前に期待していた通り そうゆう意味では満足と言えば満足だったのだが、1話目の遣唐使の話だとか江戸時代(?)の頃の話は言葉遣いや設定などの点で読みにくかったかな… とは言え、発見された人魚の亡骸調査が意外な方向へ向かう3話目「霧の岬の男」なんかは結構面白かった2026/09/20

だるま

16
平安時代から現代まで、その時代時代に起こった不可思議な事件を、入舟家の一族が探偵役になって解き明かすオムニバス短編集。海外物では3代に渡って事件に関わっている長編があったが、こちらは5代で短編。伊吹さんだから古い時代でも読み易い文体なのが助かる。現代は言うに及ばず。抵抗無く読めて面白かった。時代毎の探偵の本業も奉行だったり少佐だったりで(現代編では推理小説家)、事件への関与に無理が無く、良く考えられていると感心。動機に重点を置いたホワイダニットが中心だが、全体的に哀愁が感じられて、この著者の作品は良いな。2026/09/12

じょうき

12
図書館本。初読み作家。五つの時代、入舟家の家系の人物が遭遇する謎。こういう各話の繋ぎ方は新しくて面白い。遣唐使に始まり、秀吉統治の世、徳川幕府後期、終戦間際、そして現在と雰囲気は様々だが、入舟家という芯があるから統一感がある。ホワイダニットに特化していて、その時代だからこその物語が描かれているのもいい。一編選ぶなら、大洋を震わす。なぜ終戦日以降に特攻隊員は命を落としたのか。書簡と日記から浮かび上がる真実は切ない。続編がありそうな終わり方、期待したい。著者の別作品もいずれ読んでみたい。2026/10/03

みいやん

10
1篇目の遣唐使の話は既読だったが、これが1200年以上にわたる謎解きに長けた一族の短篇集になるとは… やはりこの作者さん好きだ。2026/09/15

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