出版社内容情報
入舟家の歴史は長い。その名が史書で確認される一番古いものは承和4年(837年)まで遡る。京の都で鬼を退治した入舟清行は遣唐使船に乗船していたという。その後、戦後の世には殺害現場に残されていた黒樂茶碗の名器・朧を巡り、かの千利休と面会した入舟清成など、いずれも人が害された現場に登場している。果たして入舟家とはどんな家なのであろうか。本格ミステリの俊英による歴史×海洋ミステリの傑作連作集。
【目次】
内容説明
平安時代から平成まで長い歴史の裏に隠された事件を解決した一族がいた―史書に残らなかった5つの謎を解き明かす、誰にも似ていない本格ミステリ。独創の極み、発想の怪物、現る。秀吉の小田原攻めで水軍を率いた丹下顕忠が、茶室で殺された。死体を発見した細川忠興らによる証言から真相に迫る―「黒樂茶碗 朧」。特攻艇《震洋》特別攻撃隊に配属された那智鳩平海軍中尉は、なぜ戦後に戦死したのかを明かす―「大洋を震わす」。房総地方で代々つづく名家の当主・魚棚賀一が、死の間隙につぶやいた言葉の謎を解く―「魚棚家の崩壊」など、それぞれの時代の陰が謎の輪郭を描くミステリ短編集。
著者等紹介
伊吹亜門[イブキアモン]
1991年愛知県生まれ。同志社大学卒。2015年、短編「監獄舎の殺人」で第一二回ミステリーズ!新人賞を受賞し、18年『刀と傘 明治京洛推理帖』でデビュー。19年、同作で第一九回本格ミステリ大賞を受賞。21年『幻月と探偵』で第二四回大藪春彦賞候補、24年『焔と雪 京都探偵物語』で第七七回日本推理作家協会賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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