出版社内容情報
失業中の相原薫は旅先の温泉街で殺人事件に遭遇する。遺体の胸に刻まれていたのは、五弁のリラの刺青だった。
帰省した薫は、余命わずかな父から家の整理を託され、一枚の肖像画を見つける。モデルの養祖母・珠々の胸にも、同じリラの刺青があった。珠々は、三十年前の火事で亡くなったはずではなかったか? 事件の被害者は、実は生きていた祖母だったのか。薫は真実を求め、珠々が遺した一冊のノートを開く。記されていたのは、戦後の混乱期を生き抜いた珠々の壮絶な人生のだった――。気高く逞しく生きた女性を描いた、傑作長編小説。
【目次】
内容説明
失業中の相原薫が旅先の温泉街で遭遇した無理心中事件。被害女性の左胸に刻まれていたのは、紫色のリラの刺青だった。しかし、薫は三十年前の火事で亡くなったはずの養祖母・珠々の胸にも同じ花の刺青があると知る。祖母は一体何者なのか。薫が珠々の残した手記を紐解いていくと、時を超えて事件の真実が浮かび上がる。苛烈な運命を強く鮮やかに生きた魂の記録を描く、傑作長編ミステリ!
著者等紹介
弥生小夜子[ヤヨイサヨコ]
1972年神奈川県生まれ。白百合女子大学卒。第1回および第5回創元ファンタジイ新人賞の最終候補となる。その後第30回鮎川哲也賞に投じた『風よ僕らの前髪を』で優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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