宙ぶらりんの箱

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575248753
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

まったくこの世の中は、うまくいかないことだらけだ

ロープウェーの故障事故でゴンドラの中に閉じ込められた乗客たち。
その事故をきっかけに、たまたま乗り合わせただけだった者たちの日常が大きく揺らいでいく――。

逃げ場のないところから出られても、そこが平穏とは限らない

山の上の神社の秋祭りの日、ふもとと山頂をつなぐロープウェーが故障し、乗客がゴンドラの中に閉じ込められた。そこには、怪我をした看護師、子ども連れの家族、女子高生、スーツ姿の中年男性、老齢の男女らが乗っていたが、パニックに陥った女子高生が泣きだし、過呼吸を起こしてしまう。ゴンドラ内が騒然とする中、女子高生に近づいていったのは、ある秘密を抱える老婦人だった――。幸い大事に至らず全員が救出されたものの、乗客たちはその後、地に足のつかない日々に翻弄されていく。

偶然乗り合わせたロープウェーのゴンドラに閉じ込められてしまった人々。
乗客たちのその後の日常を軽妙な筆致で描いた書き下ろし長編小説。


【目次】

内容説明

山の上の神社の秋祭りの日、ふもとと山頂をつなぐロープウェーが故障し、乗客がゴンドラの中に閉じ込められた。そこには、怪我をした看護師、子ども連れの家族、女子高生、スーツ姿の中年男性、老齢の男女らが乗っていたが、パニックに陥った女子高生が泣きだし、過呼吸を起こしてしまう。ゴンドラ内が騒然とする中、女子高生に近づいていったのは、ある秘密を抱える老婦人だった―。幸い大事に至らず全員が救出されたものの、乗客たちはその後、地に足のつかない日々に翻弄されていく。

著者等紹介

片島麦子[カタシマムギコ]
広島県生まれ。2013年、『中指の魔法』(講談社)で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シャコタンブルー

56
ロープウェーは楽しいが故障で止まったら地獄だ(笑)ゴンドラに閉じ込められた人達の悲喜こもごもで興味津々。怪我をした人、パニックになる人、泣き叫ぶ人等、極限状態での人間模様が垣間見られる。袖振り合うも他生の縁。その後の彼等の日常が複雑に絡み合い交差していく展開が巧妙で面白かった。宙ぶらりんで、吊り橋を切られ、転がり落ちる。それでも誰もが少しずつ歩んでいく。戸惑い疑心暗鬼になりながらも前を向く。それぞれの事情を抱えながらも懸命に生きる姿に慈しみを感じた。2026/04/24

ゆのん

47
作者の作品は2作目だが今回も面白かった。止まってしまったロープウェイに乗り合わせた人達が少しづつ関わっていくのがアイテムによってというのがとても印象的だった。一見、ほっこりしているかと思いきやよくよく読んでみるとかなりビターな物語のように思う。ほっこり系の物語は自分好みではないのでその点でも読みやすかった。順調に進んでいるかと思ったら止まり、宙ぶらりんになってしまう。自分ではどうにも出来ない状態は人の人生のようだとも思った。それでも生きるために進むしかなく、進んだ先が良くなる事を願いながら読了。2026/04/04

もぐもぐ

35
故障したロープーウェイに乗り合わせた人たちがほのかに繋がる連作短編。みんなそれぞれに色々なことを抱えて、宙ぶらりんのロープーウェイのように揺れて惑う気持ちがじわじわ伝わってくる。あの日、あの場所にいなかったら。ちょっとビターな話が多い中で、カプセルトイとペンダントの話にほんのり温かくなりました。 #NetGalleyJP2026/04/19

sayuri🍀

28
最近、注目している片島麦子さん。新作も期待通りの面白さ。物語の発端はロープウェーの故障事故。乗客たちはゴンドラに閉じ込められる。閉所恐怖症の自分には不安な設定だったが、描かれるのはその後の日常だ。「袖すり合うも他生の縁」や「一期一会」というように偶然の出会いは様々だが、登場人物たちは事故現場で出会ってしまったばかりに、日常が厄介な方向へ転がっていく。心温まる話もあるものの、全体を通してビターな読み心地。緊張を伴いながらもページを捲る手が止まらなかった。一難去ってまた一難。人生ってやつは本当にままならない。2026/05/03

まり

20
図書館本。ロープウェイの事故で知り合った人達のその後の話。なかなか手癖の悪い人達が登場でビックリ。しじまのことも、う〜んと思ったけど、やっぱり咲哉がタチが悪すぎて引いた。何だか、いろんなことの出発点が物がなくなったことに通じるよなぁ。登場人物がなかなかリアルで面白かった。2026/06/09

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