出版社内容情報
いま、もっとも注目されるミステリ作家による短編集。収録した全5編、時代背景や描かれた国、人物は異なりますが、すべての作品で共通するのは「人に伝える」ということ。今は携帯電話で他人と簡単に連絡が取れますが、では携帯電話を使うことなく大事なことを伝えるにはどうしたらよいのか? 手紙なのかチェス盤なのかカメラなのか……。伝えるのは、愛か動機か犯人か……。驚きの設定に驚きのラスト。すべてが新鮮、すべてが傑作。
内容説明
荒城務は、宇宙で最初の長距離ワープを控えていた。地球にいる最愛の妻、琴音とは声のやり取りはできず、その姿をモニターで見るしかできなかった。そんな中、務は琴音が「妹の夫」に殺される映像を目にしてしまう。どうにかしてこのことを地球に知らせなければ―。務はワープを終えた後、地球との定期連絡でそのことを伝えようとするが、モニターに現れたのは金髪碧眼のドニという若い男だった。言葉が通じない中、務はどうやって外国人のドニに妻が妹の夫に殺されたことを伝えるのか…驚きの設定に驚きのラスト。前代未聞、空前絶後のミステリ(「妹の夫」)!すべてが斬新、すべてに脱帽。今、本当に読んでおきたい著者の感情を強く揺さぶる5作品。
著者等紹介
斜線堂有紀[シャセンドウユウキ]
上智大学卒。2016年『キネマ探偵カレイドミステリー』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞しデビュー。20年『楽園とは探偵の不在なり』が各ミステリ・ランキングの上位に連なり本格ミステリ大賞候補。24年『回樹』で吉川英治文学新人賞候補。漫画原作や朗読劇の脚本も手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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