出版社内容情報
忍鳥摩季は世の中で起きる超常現象を調査する専門家。一見、ちょっと頼りない彼女が、世の中で起きる超常現象を利用した殺人事件を解決していくのだが、なぜか謎解きになると摩季の態度は一変してしまう・・・・・・。彼女の背後にいる謎の「先生」とは!? 世にも奇妙な超常現象の世界を描く特殊設定ミステリー。
内容説明
空間がループするペンション、時が止まる洋館、人を操る謎の少女…超常現象を利用した殺人事件。その謎にちょっと頼りない女の子が挑む!アガサ・クリスティー賞作家渾身の特殊設定ミステリー。
著者等紹介
穂波了[ホナミリョウ]
1980年千葉県生まれ。2019年、謎の致死性ウイルスが題材のパンデミック小説『月の落とし子』で第9回アガサ・クリスティー賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もちこ
13
主人公の忍鳥摩季は、ひょんなことから超常現象に巻き込まれてしまう。 しかもその現象中に殺人事件が起こってしまうものだから、超常現象の謎と殺人事件の2つを解決しなければならない羽目に。 そんな複雑な状況でも冷静な「先生」は、摩季にとっては頼りの存在。華麗に事件を解決する。 本書は4つの短編が入っているが、1つの事件で2つの謎解きが楽しめる満足感があり、摩季自身が抱える秘密もあり。 ミステリに超常現象なんて反則!と思っていたけど、この本を読んで、超常現象を利用した謎解きの面白さに気づいてしまった。2024/04/10
ユウハル
5
超常現象だけどミステリーですごく楽しめた。摩季と先生の関係性などキャラクターもなかなか興味深く、最後まで一気読み。不可解な現象でも謎解きがしっかりできてるところがすごい!超常現象調査が資格になっているところが面白い。2024/04/22