半暮刻

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半暮刻

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  • サイズ 46判/ページ数 464p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575246810
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

児童養護施設で育った元不良の翔太は先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。ここは言葉巧みに女性を騙し惚れさせ、金を使わせて借金まみれにしたのち、風俗に落とすことが目的の半グレが経営する店だった。〈マニュアル〉に沿って女たちを騙していく翔太に有名私大に通いながら〈学び〉のためにカタラで働く海斗が声をかける。「俺たち一緒にやらないか……」。二人の若者を通した日本社会の歪み、そして「本当の悪とは」を描く社会派小説。

内容説明

児童養護施設で育った元不良の翔太は、地元の先輩の誘いで「カタラ」という会員制バーの従業員になる。ここは言葉巧みに女性を騙し、借金まみれにしたのち、風俗に落とすことが目的の半グレが経営する店だった。“マニュアル”に沿って女たちを騙していく翔太に有名私大に通いながら“学び”のためにカタラで働く海斗が声をかける。「俺たち一緒にやらないか…」。

著者等紹介

月村了衛[ツキムラリョウエ]
1963年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2010年に『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第三十三回日本SF大賞、13年に『機龍警察 暗黒市場』で第三十四回吉川英治文学新人賞、15年に『コルトM1851残月』で第一七回大藪春彦賞、『土漠の花』で第六十八回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)、19年に『欺す衆生』で第一〇回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

345
月村 了衛は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 本書は、電2をモデルにしたような社会派ノワールでした。 利権の蜜には、政治家、企業、ヤクザ、半グレ等有象無象が集まってくるんでしょうね。二人の生き方には、これからがありそうなので、続編を希望します。 https://www.futabasha.co.jp/book/978457524681000000002023/11/24

hirokun

229
★4 月村了衛さんの作品は新刊を中心に読んでいるが、今回の作品は、ここ数年で起きた様々な事件をストーリーに織り込み、長編ではあるが大変リーダビリティの良い作品に仕上がっている。日本社会の顕在化しない闇の部分を表現すると共に、人の痛みを感じられないサイコパスのような性格を書き表わす中で、人の心に潜む邪悪な部分を表面化している。私の好きな社会派小説として十分に楽しませてもらった。ひとつ言わせてもらうと、いろんな視点から切り口を取り入れすぎており、少しテーマがボケてしまうように感じたのは、私だけだろうか?2023/11/14

R

215
とても面白かった。今、どこかでこれと同じことが起こっているのだろう、現代の悪が描かれていた。ホスト、半グレ、広告代理店、そういったものがパワハラや、昭和っぽさや、様々なものをないまぜにしながら、モラルやルールが崩壊している世界観、そういう人格をもった人たち社会、古い価値観を生きてきたからこそわかる不気味さのようなものが描かれていて読む手が止まらなかった。言葉が通じない、倫理が存在しない、そういう価値観という言葉も能わないものが、人が増えているのだろうかと考えさせられた。2024/05/16

イケメンつんちゃ

191
月村了衛 その人物の名は と聞かれたら 高峰秀子 と答えましょう 単行本を読んでみました 飛龍十番勝負 第五十六弾 今回は 月村了衛先生 いゃーあおもしろかった サクサクボブ・サップ 他所の図書館からお取り寄せ 今日は雨模様 ひとりアウンサンスーチーさん状態で ふたりは若い ふたりは頂点に 若さなのか 尖りたかったのか ひとつの事件が 別れの予感 ひとりは底から ひとりは頂から いろんな諸事情がふたりの運命を狂わす 狂った果実 文学はスタンダードに 長かった大河をただひたすら泳いで なるい電通 建国記念日2025/02/12

hiace9000

184
生まれも育ちも異なる、翔太と海斗。二人の若者は半グレの経営する会員制バー「カタラ」の従業員として偶然出会い、特異な才覚を発揮して詐欺マニュアルに則って次々と女性を騙し嵌めていく。ほどなく二人の人生には決定的な岐路が訪れてー。カタギ・半グレ・ヤクザを単に白・灰・黒とせず、人間の中に潜む真の邪悪性とは何かを、令和の社会事象と巧みに絡め炙り出していく。読み手は自らの人間性の深淵を覗き込み、そこで戦慄するはずだ。社会派月村小説の中でも筆頭の傑作長編。最後の一文に現れる書名はあまりにも鮮烈に心に突き刺さってくる。2024/01/04

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