出版社内容情報
韓流トップスターのジュノ(2PM)主演、百想芸術大賞2冠・MBC演技大賞8冠に輝いた超大ヒット韓国ロマンス時代劇『赤い袖先』原作小説、待望の日本語版(全3巻)。朝鮮王朝の名君イ・サン(のちの正祖)の若き日々、宮女ドギムとの一筋縄ではいかない愛を描いた、美しくも切ない物語を日本語に翻訳。日本語版特典として、作者カン・ミガンからのメッセージ、登場人物紹介、物語を理解するための歴史解説コラム、イ・サン年表、韓国時代劇の用語解説なども収録。
内容説明
父に連れられ、宮中に足を踏み入れた少女ソン・ドギム。宮仕えに出された彼女が最初に命じられたことは、父を亡くしてからふさぎこんでいる世孫の話し相手となることだった。以来、世孫の目はいつも楽しそうに笑っている見習い宮女の姿ばかりを追うようになり…。この感情はなんなのか?運命の愛が始まる!
著者等紹介
カンミガン[カンミガン]
ソウル生まれ。幼い頃より引っ越しを繰り返し韓国各地の文化に触れて育つ。特に水原で過ごしたときに得たインスピレーションをもとに、高校1年のとき、『赤い袖先』の草案を執筆。8年の時間をかけて完成したこのデビュー小説は、2017年に初出版され、多くの愛を受けた。2021年にウェブトゥーンとドラマが制作されると、書店ベストセラーランキングに再浮上するなど話題を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雲母
17
韓国ドラマ「赤い袖先」の原作。まさか読めるとは!李氏朝鮮22代国王である正祖イサンに愛された宮女の物語。実在した王で人気の高い歴史人物が1人の宮女と織りなす身分を超えたやり取りは、とても興味を惹きます。宮女ドギムは王の承恩を断ります。後宮として自由を奪われて生きる事を嫌っての事です。王と宮女は長きに渡って友情以上の物を抱きながら狭く息苦しい城で生活します。上中下巻からの上巻は世孫から王となるまでが描かれます。ドギムの奔放で機転が効く物言いを頼もしく思いながら読みました。続きが楽しみです。2023/09/17
あまね
13
韓ドラ好きな間で以前、話題になっていた『赤い袖先』の原作。原作者が高校生になった頃から書き始めたというのが驚きました。そのせいか、主人公の世孫・サンも宮女・ドギムも若々しくて可愛らしいです。ドラマの方が原作よりもドロドロとしていた感じでしょうか⁈ドラマでドギムが頑なだったのが不思議でしたが、原作を読んでその心情が少し垣間見れたような気がします。2024/06/25
かしこ
4
この本すごいのは、まず最初に詳しい人物紹介がある。人物名はカタカナで紹介されていて、史実に基づいた小説だから漢字もあるはずなのに、最近は名前は漢字は使わないもの?そして次は時代背景紹介2ページ、その次は年表。そして巻末には朝鮮宮廷生活の用語説明が5ページ。あまり王朝ものに詳しくなかったけど、結構わかるようになった。話も面白い。明るく元気で字の上手な宮女のドギムと生真面目な王様のサンが喧嘩しながら仲良くなっていく。年取った王様や権力のあった側室、先輩の宮女の運命の移り変わりが儚い。2024/08/31
mamaou
2
韓国書籍を扱うCHEKCCORIのイベント情報で知った。上中下とある長編王宮物?読み切れるかなあ、ドラマと原作どっちが面白いだろう?韓国の時代劇ドラマってか〜な〜り完成度高いの多いし…などと一瞬迷ったけど、ドラマは見ないで、本を読む事に。 読みやすく、するする頭に入って一気読みだった。もともと歴史は苦手だが、この本から入ると興味が湧いてくる。日本語版巻末付録の「用語解説〜朝鮮王朝時代劇キーワード〜」はとても役に立つ。続きを早く読みたい!2023/07/30