爆弾犯と殺人犯の物語

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爆弾犯と殺人犯の物語

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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575245622
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

空也が小夜子のスマホを拾ったことで、ふたりは運命的に出逢う。小夜子は学生時代に事故によって左目に義眼を入れていた。空也はその義眼に惹かれ彼女を愛したのだが、事故の原因がかつて自分が造った小さな爆弾であることを知る。秘密を抱えた夫婦が紡ぐ不可思議な物語。第43回小説推理新人賞受賞作を所収。

内容説明

空也が小夜子のスマホを拾ったことで、ふたりは運命的に出逢う。小夜子は学生時代の事故のせいで左目に義眼を入れていた。空也はその義眼に惹かれ彼女を愛しはじめたのだが、事故の原因がかつて自分が作った小さな爆弾であることを知る。そして小夜子もまた、人には言えない、ある秘密を抱えていた…。第43回小説推理新人賞受賞作からはじまる連作短編集。

著者等紹介

久保りこ[クボリコ]
高知県出身。大学卒業後、会社勤めを経て、主婦に。2021年「爆弾犯と殺人犯の物語」で第四三回小説推理新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

93
第1話で、これは面白いと思いました。ただその後に続く物語に馴染めずに苦戦しました。2023/04/18

ゆのん

84
表紙のフンワリ感のあるか弱そうな可愛い系の、だけど幸薄そうな美人。目の色が違うのは義眼だから。彼女が出会う空也との物語が連作で描かれている。あまり得意ではないよくある『恋愛小説』とはかなり違った雰囲気の作品でかなり面白かった。この2人の出会いは幸福な運命なのか、残酷な運命なのかと考えてしまうが、読者の立場から見る2人は他人が立ち入れない独特の絆で強く繋がっている、その感じがとても心地よく響いてきた。この2人を軸に様々な物語が展開するのも面白かった。肌寒くなってきた秋の夜長に読むのにピッタリな一冊。2022/09/27

ma-bo

69
題名にもなっている表題作で始まり、2話目で登場人物が変わったので短編集かと思ったが実は知らない所で運命が交差していた。その後は表題の二人を中心に時間軸が進み話が流れていくが、ラストの語りが別の人物だったので拍子抜けだったかな2022/12/05

さっこ

62
爆弾事故で左目を失った女性とその爆弾犯の紡ぐ物語。連作短編。描写や心情の説明がいささかクドく感じる場面が多く感じた。日常ではあるけれど浮遊するような不思議な感覚に陥る。始まりの第1話がとても良かったんだけど、そのあとは少し淡々と読み進めてしまった。2023/01/11

みつ

57
図書館の新着本として、表紙の見える棚に並んでいた本。両眼の色が違う少女の大写しの顔を覆う不穏な表題。これだけで手に取らずにはいられない。恋愛小説の体裁を取りながら、二人の犯罪への誘惑が相手に知られないように進む表題作。第2作は事故で12年間意識が戻らなかった女性の物語と設定を変えつつも最後の場面で第1作と結びつく。第3作は最初の作品の本当の展開。第4作、最終作はこれも全く別の物語のようであって、各々最後に登場人物たちの意外な関係性が判明する。前者の、漢字に強い興味を示す小学生とのやりとりがとりわけ印象的。2023/02/20

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