出版社内容情報
これは「人類最初の殺人事件」のお話です。どんな犯罪にも「始祖」があります。それは一人の原始人による怒りにまかせた撲殺でした。大きな棍棒で仲間を殺しちゃったんです。太古の昔、いったい何かあったんでしょうか――犯罪の起源に迫る前代未聞のミステリー。「詐欺」「盗聴」「誘拐」「密室殺人」驚きの五篇を収録!
内容説明
どんな犯罪にも「起源」があります。「殺人」は人間にとって最大の禁忌ではないでしょうか。最初の事件は、20万年前の原始人によるものでした。動機は“怒り”です。信じていた仲間に失望し、大きな棍棒で仲間を殺しちゃったんです。太古の昔、いったいどんなドラマがあったのか―。(表題作「人類最初の殺人」)本篇ではこうした「人類最初の犯罪」の顛末の数々をお話します。
著者等紹介
上田未来[ウエダミライ]
1971年山口県出身。関西外国語大学卒。2019年、「濡れ衣」で第41回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
228
タイトルに魅かれ、読みました。デビュー作なので、当然ながら上田 未来、初読です。本書は企画の勝利、人類最初かどうかは、眉唾ですが、楽しめました。オススメは、表題作『人類最初の犯罪』&『人類最初の誘拐』です。 https://www.futabasha.co.jp/introduction/2021/jinruisaisyo/index.html2021/10/29
nobby
132
まずは意外と真面目で驚いた(笑)「人類最初のー」として描かれる犯罪群は殺人・詐欺・盗聴・誘拐・密室殺人とバリエーション満載で本格的!これを原始時代に古代エジプトに絡めつつ、我が国舞台に大化の改新そして卑弥呼の登場で本領発揮!その真偽や本当に最初かなんて検証は度外視で、何だかありそうと思わせる展開が魅力的♬その犯罪ぶりに派手さはないけど、5篇とも後半に差しかかるにつれ感動とか奮起などの感情を他弄ばれるのも悪くない!間違いなく密室殺人成立してるしね!これは是非また、続きを読みー。〈ノイズ。レビュー途切れる…〉2022/07/10
ちーたん
86
★★★★☆みんみん、やっぴー!(皆さま、ごきげんよう!)ぽー、たんたん!(ナビゲーターのちーたんです🐶!)ぽー!ぽー!(今回は【人類最初】をテーマに殺人、詐欺、盗聴、誘拐、密室殺人をご紹介しましょう!)みんみん、ぽー!(皆さま、タイムスリップする準備は出来ましたか?)みんみん、やっぴー♪(あなたを原始時代へと。縄文時代へと。弥生時代へと。奈良時代へと連れて行って差しあげましょう♪)◆1話目から面白かった🎵歴史で知る人物や和歌も出てきてサクサク読める5話の短編集。最終話に出てくるあそこの場所はね、ぽー!2022/02/19
鱒子
86
友人本 知られざる人類の犯罪史をたどる深夜ラジオ番組「ディスカバリークライム」人類最初の犯罪史の数々を、鵜飼教授が軽やかに解説してくださいます。——と言った体の短編小説。実在の化石や史実から想像を膨らませたミステリです。表紙がまたなんとも良い(笑 2021/10/01
やも
81
【人類最初の殺人】【人類最初の詐欺】【人類最初の盗聴】【人類最初の誘拐】【人類最初の密室殺人】の短編5話。ナショジオ好き、手塚治虫も好き、藤子・F・不二雄のSF短編集も好き、迫りくる水からの脱出は、もっと好き🐵🎵だからこの本ハマった〜!!面白い😆👏ホントに人類最初の〜〜はこんな風だったのかもなぁ🤔言葉がまだまともにない時代の話だろうと、ちゃんと辻褄合ってるのがすごいなぁ。バードマンの化石とかロマンだよね。ラストのフェードアウトっぷりも意味深でいいね😁★42022/03/06