空の轍と大地の雲と

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空の轍と大地の雲と

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575243680
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

自衛官だった伯父に憧れ陸上自衛隊に入隊した道畑直也。自衛隊の現実に幻滅し除隊を決めた直後、東日本大震災が起きる。何も出来ずに除隊した後ろめたさを抱える直也は、かつて伯父と交流のあった風間という男を訪ねて北海道へと向かう。未曾有の大震災で災害派遣に行けなかった元自衛官の成長を描く長編青春小説。

内容説明

自衛官だった伯父に憧れ、陸上自衛隊に入隊した道畑直也。だが入隊後、自衛隊の現実に幻滅し、在隊二年で退職を決めてしまう。そんな中、除隊を目前に控えた3月11日、あの東日本大震災が起きる。未曾有の大災害を目の当たりにしながら、何も出来ずに除隊した後ろめたさを抱える直也は、かつて伯父と交流のあった風間という男を訪ね、バイクで北海道へと向かう―。あの震災で、災害派遣に行けなかった元自衛官の葛藤と成長を描く長編ロードノベル。

著者等紹介

山田深夜[ヤマダシンヤ]
1961年福島県須賀川市生まれ。地元の高校を卒業後、横須賀市で私鉄職員として約20年間勤務する。99年、専業作家になるため退職。2007年『電車屋赤城』が吉川英治文学新人賞の候補になり、09年「問題小説」掲載の「リターンズ」が日本推理作家協会賞短編部門にノミネートされる。他の著書に、「本の雑誌」で「2005年上半期ベスト10」に入った『横須賀Dブルース』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

122
東日本大震災の日が近づいてきたこのタイミングで読了できて、本当に良かったです。主人公は自衛官だった伯父に憧れ、自らも自衛官になった「直也」。しかし、色々と思うトコがあり、僅か2年で除隊となった。そんな除隊間際にあの東日本大震災が起き、以降彼の人生を大きく変えていくことに。自分を見つめ直すツーリングへと一路、北海道へ。北海道の描写がなかなかリアルで素晴らしく、道民は何度もニヤリとさせられます。主人公が本当にまっすぐで、とても素直なトコに彼を応援したくなります。改めて自衛官の皆さんに最大限の敬意を表します。2023/03/06

みえ

46
自衛隊を辞めた直也は東日本大震災で何もできなかったこと、辞めたことが正解だったのか?いろんなことで悩み、知人に誘われて北海道にバイクで旅に出る。そこで出会う人達、とてもいい人が多い。バイクの旅っていいな~と思った本。2021/04/12

ぽてち

32
理想と現実のギャップから1任期(2年)で自衛隊を辞めることにした直也だが、除隊目前に東日本大震災が発生する。直也は被災地に派遣されず、後悔だけを抱えることに。そんな直也が、亡き伯父の遺したバイクと共に、伯父の知り合いに会うため北海道に赴く……。ぼくの考えるロードノベルとは異なるが、旅先で起こる様々な出来事や出会った人達に影響を受け、自分が変わっていく姿は同じだ。青臭いし、理想論かもしれないが、読み応えのある素晴らしい作品だった。2021/02/23

a*u*a*i*n34

18
売れてないけど推し作家さんである山田さん作品は単行本を購入することにしています。バイクのツーリングと言う山田さんの得意技に東日本大震災の災害派遣に行けなかった元自衛隊員の成長を絡めたロードノベル。ちょっともどかしい所もありつつもそれも作品の味として作品を楽しみました。 2021/03/31

Yuna Ioki☆

15
1993-213-36 初読み作家420人目。空自パイロットだった伯父に憧れて自衛隊へ入隊したものの理想と現実のギャップについていけず退官した直也。退官が決まった後に起きる311の災害派遣に行けずいろんなことに葛藤を抱えていた。ひょんなことから伯父の形見のバイクで北海道へ。そこで出会った人達に影響されながら自分の行く道を探して行く。悩めよ若人、若い君らには選択肢はたくさんあると言ってあげたい。2021/09/20

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