新蔵唐行き

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  • サイズ 46判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575242133
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

海難事故で行方不明となった主家の若旦那を捜し、全国を旅する新蔵は、長崎で唐船に救われた日本人の噂を耳にした。唐人の父親の見舞いに行くという少女とともに、新蔵は唐へと渡る決心をした。折しも唐では、阿片戦争が始まろうとしている波乱の時代だった……。書き下ろし長編時代小説。

内容説明

北前船とともに消えた主人を探して幕末の長崎からアヘン戦争まっただ中の清国へ―。東シナ海の波頭を越えてたどり着いた岩船新蔵が見たものは、欧米の圧倒的武力の前になすすべもないアジアの大国。それこそ、維新の志士が肌で感じていた明日の日本の姿だった。

著者等紹介

志水辰夫[シミズタツオ]
1936年高知県生まれ。雑誌ライターなどを経て、81年に『飢えて狼』でデビュー。85年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞、90年『行きずりの街』で日本冒険小説協会日本軍大賞、94年「いまひとたびの」で日本冒険小説協会短編部門大賞と「本の雑誌」年間ベスト一位に輝く。2001年『きのうの空』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

101
新蔵唐行き 「疾れ、新蔵」の2作目。 2019.10発行。字の大きさは…小。 江戸時代の末期に、新潟の廻船問屋三国屋の手代・新蔵は、5年前に海で行方不明になった若旦那・小此木孝義を探しに、東シナ海を渡って中国大陸へ向います。 その頃、中国では清とイギリスが阿片をめぐって戦いが始まった所でした。第一次阿片戦争の始まりです。 そんな中で阿片を吸引していた、孝義を探し当てた新蔵は1ヶ月にわたり看病し阿片を止めさせます。その様が、凄まじいの一言に尽きます。 孝義を見つけた新蔵は、帰路につくが孝義は……。2019/11/24

ぽてち

23
『疾れ、新蔵』の主人公・岩船新蔵を再び主人公とした、スケールのでかい話……なんだが、前作は自力で道を切り開いていく(もちろん手を差し伸べてくれる人はいるが)面白さがあったのに、本作は言葉も地理も風習もわからない清国で右往左往しているだけという不甲斐なさ。父親に会いに行く娘を送るのと、主家の若旦那を探すという2つの目的がある旅は中盤であっさり終わり、そこからは全然違う話になってしまう。まとまりを欠き、期待していたのにあまり楽しめず残念だった。2019/11/16

いっちゃん

17
しみたつが時代物書いてるとは知らなんだ。安定の面白さです。ゴールデンウィークの長い休みにベトナムのダナンに行ったのですが、日本橋って言う橋があるんです。アジアにこんなネタはたくさんありますね。ネタ宝庫。2019/12/21

パトラッシュ

12
志水さん82歳の新作書下ろし長編は凄いけれど、さすがに老いたか。この2倍3倍にも展開を面白くできるストーリーなのに短すぎるし、曲者ぞろいの登場人物がもっとあくどい真似やとんでもない事件を起こしてくれると思ったのが何もせずに終わる。文章も説明が多く、かつて『行きずりの街』で見せてくれたシミタツ節もほとんど感じられない。新蔵の味方は誰も死なないで予定調和的に敵は滅びる結末は感動が薄い。志水辰夫を期待して読んだら、どこにでもある普通の時代小説に出合った気分だ。もう一度あのハードボイルドの世界に戻ってくれないか。2019/12/22

うぇい

10
面白かったです。  シリーズ物だと気づかずここから読んでしまいました。帯にあるようなシミタツ節とかはよくわかりませんが。冒険小説として面白かったです。  最後の方のゴッドファーザー的な展開とか面白かったです。2020/01/09

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