風になる日

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風になる日

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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575242065
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

恋に破れ故郷を捨てる若者、不意に己の過去を突きつけられた男、失業し家族を失った男、記憶をなくし己の素姓を探す青年、何事にも慎重で冒険しない若者――。人は旅をし、人と出会い、ここではない何処かへと誘われる。そしてその先には新しい景色が待っている。「電車屋赤城」で多くの読者を魅了した著者の最新短編集。

内容説明

恋に破れ故郷を捨てる若者、不意に己の過去を突きつけられた男、信念を貫き職を辞した男、記憶をなくし自ら素性を探る男、けして冒険せず堅実に生きようとする青年―。人は誰かと出会い、その想いに触れ、新たな境地へと誘われる。そこには、普段とは少しだけ違って見える景色が…。まだ見ぬ場所へと続く“道”に踏み出そうとする五人の男たちの物語。

著者等紹介

山田深夜[ヤマダシンヤ]
1961年福島県須賀川市生まれ。地元の高校を卒業後、横須賀市で私鉄職員として約20年間勤務する。99年、専業作家になるため退職。2007年『電車屋赤城』が吉川英治文学新人賞の候補になり、「リターンズ」が日本推理作家協会賞短編部門にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rosetta

26
★★★★☆こういうマイナーな本(失礼!)に傑作を見出すのが自分の読書の楽しみ。事前にちょっと調べたらライダー小説が得意な作家さんらしいが、推理作家協会賞にもノミネートされたり。1作目の「リターンズ」(郡山から東京までのバスの中で同乗者がどんどん歳をとっていく)と4作目の「横取り」(崖から落ちて記憶を失ったライダーが自分のカバンの中に1000万円の札束を見つけて)がミステリータッチで好きだな。その他3編も浅田次郎や重松清風でしっとりしたりしんみりしたりでよろしかった。著者近影が怖い(笑)2019/10/27

keith

18
短編集。失恋が原因で故郷を捨て東京へ出るために高速バスに乗った青年。その隣の座席に見知らぬ男が座るが、パーキングエリアで下車した男が20歳、年をとった状況で再び乗り込んでくる。その男は次のパーキングエリアでもさらに20歳、年をとった状況で乗り込んでくる…。短編ではなく話を膨らまして長編でならどうなってたかな。2019/11/18

a*u*a*i*n34

16
初レビューを飾るのは久しぶり。さて、ほとんど無名だけど応援している山田深夜さんなので、ハードカバーを購入。今回は彼のやはり得意なバイクものを中心とした短編集。「電車屋赤城」が非常に好きな作品なので、そちらをを期待してます。2019/10/06

LIBRA

12
初読みの作家さんです。 バイクをキーワードにした短編集でした。 「横取り」が、何故か心に響きました。 記憶を無くした主人公が、記憶を取り戻そうとする過程で、物語が生まれていくのが、私には、斬新に思えました。 風になりたいという歌が、脳内でずっと流れました(笑)2020/02/29

toshi

6
考えさせられる、と言うか哲学的な感じの内容の短編集。 作者の拘りか、やたらに説明や描写が細かいところが有って面白い(無線とかバイクとか・・)。 「横取り」は途中でオチが分かってしまうから最後のパラグラフは蛇足かも。 ちなみに作中に登場する「アウトライダー」は昔愛読してました。 最後の書き下ろしの表題作が一番良かった。 著者近影は何の意味が有るんだろうか?2024/06/27

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