出版社内容情報
江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年・甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う――江戸から平成へ。刀を振るう意味を問い続けながら途方もない時間を旅する鬼人を描いた、和風ファンタジー巨編の第一巻。
「何度読んでも号泣必至」「人生観が変わった」と絶賛の嵐だったWEB小説シリーズが、待望の書籍化! 全編改稿のうえ、書籍版番外編も収録。
内容説明
江戸時代、山間の集落葛野には「いつきひめ」と呼ばれる巫女がいた。よそ者ながら巫女の護衛役を務める青年甚太は、討伐に赴いた森で、遥か未来を語る不思議な鬼に出会う―江戸から平成へ。途方もない時間を旅する鬼人の物語。和風ファンタジーシリーズ第一巻!
著者等紹介
中西モトオ[ナカニシモトオ]
WEBで発表していた小説シリーズ『鬼人幻燈抄』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kou
147
誰も悪くないのに、ここまで、すれ違うと「悲劇」と言うのも生温い気がする。時代を跨いだ壮大な物語になっていきそうなので、今後の展開が楽しみな一冊。ただ一歩間違えると、使い古されたと言うか、一昔前のライトノベルになりそうな危ういバランスを感じた。2019/09/24
モルク
112
江戸で、妹鈴音への父親のせっかんから逃れるため甚太は妹をつれ家を出る。そして差しのべられた手を頼りたどり着いた山間の集落葛野。その家の娘白雪は「いつきひめ」と呼ばれる巫女となり、甚太は巫女守りとなる。二人は想いあっていたが…。時おり里に現れる鬼、そして起こる惨劇。怒りのため鬼となる甚太のまだ人間だった頃の話である。江戸から平成の世まで続くファンタジーの世界。まだ物語は序章。甚太と鈴音兄妹の対決はこれからだ。さてどんな展開を見せるのか。170年後に現れる鬼神とは。どんな旅になり未来になるのか先が気になる。2020/07/13
ままこ
103
無垢な愛が狂気に変貌するダークファンタジー。各自それぞれの幸せを願うが運命が絡み合い裏目に…。過去を振り返る長い序盤だったがやりきれなさいっぱいだった。〈巫女守〉〈いつきひめ〉〈鬼〉時を超えた今後の展開が気になる。2019/08/10
こも 旧柏バカ一代
94
Kindleで無料だったので読んでみる。産まれのせいで父親から折檻を受けていた妹を庇うため、家を出た兄妹。そして出会って家族になってくれた親娘。お互い大事にしていたからすれ違う。何という凄惨さ、何という救いの無さ。それによって兄妹は鬼になる。この1巻だけでお腹いっぱい。まだ3冊出てるけど、、、全く先が読めない。2020/06/19
y--75
93
重々しい話も軽妙な話も激しい異能バトルも悲恋もある。 物語は平成まで続くらしいが、これは序章にすぎない。 感情を揺さぶるエンタメ小説として非常に優秀な作品なので、是非とも完結まで続けてほしい。2019/06/30