• ポイントキャンペーン

走馬灯症候群

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575241228
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「最も古い記憶の夢を見たら注意してほしい。この病気はそこから始まる。夢は思い出のアルバムを捲るように続き、大人への成長の過程を追っていく。夢が現在に追いついたとき、その人間は人生を終える。それが夢喰いだ」恩師の堀越教授はそう言い残して死んだ。果たしてこの現象は病気なのか、なんらかの意思があるのか――牧野は何人もが犠牲になった“夢喰い”の正体を究明しようと調査に乗り出した。第19回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した俊英が放つ戦慄のタイムリミットサスペンス!

嶺里俊介[ミネサトシュンスケ]
著・文・その他

内容説明

「不思議な夢が続き、寿命が喰われていく。これは“夢喰い”だ」恩師の堀越教授はそう言い残して死んだ。これは病気なのか―大学助教授の牧野は何人もが犠牲になった“夢喰い”の正体を究明しようと調査に乗り出した。一方、牧野の中学の後輩で、通信会社NJTT社員の咲元光明は奇妙な夢を見るようになり、身の回りで不可解な出来事が起こるようになった。咲元は“夢喰い”に蝕まれていく…。社会を変革するようなビジョンを持つ前途有望な若者に取り憑く“夢喰い”の犠牲者をこれ以上出してはならない。追う者、追われる者の交錯する物語。果たして咲元の運命やいかに!?

著者等紹介

嶺里俊介[ミネサトシュンスケ]
1964年、東京都生まれ。学習院大学法学部法学科卒業。NTT(現NTT東日本)入社。退社後、執筆活動に入る。『星宿る虫』で第19回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あも

86
研究者・牧野の元に恩師からの奇妙な手紙が届く。走馬燈症候群_自身の一番古い記憶を夢に見る。時系列に沿って思い出を夢に見続け、現実に追いついたとき、罹患者は、死ぬ。そして病気は次の対象へと遷る。パンデミック的な話かと思ってたら、ホラーやん。こわ…。油断してたので本気で怖かった。電電公社からNTT(作中ではNJTT)へと変わった頃、通信事業の未来を夢見て激務に励む青年・咲元もまた奇妙な夢を…。ホラーとすればやや弱いが、ミステリ要素、企業小説要素も盛り込まれ大満足の1冊。オチで爆弾落としてくるスタイルも大好き。2018/12/11

ゆみねこ

81
デビュー作はあまり合わなかった記憶があったのですが、これは面白かった。1990年、日本最大の通信会社NJTT が舞台の物語。人にとりついて操り死に誘う「夢喰い」と闘い、恩師の無念を晴らそうとする研究者。当時の通信事情も垣間見ることが出来て興味深かった。2020/01/14

ココ(coco)

34
☆ ☆ ☆嶺里俊介さん2冊目です。子供の頃からの夢を走馬灯の様に見続けて最後には、死んでしまうという病いの話。時代背景がバブルの頃で、皆が死ぬほど仕事をやっている描写が懐かしかったです。夢食い自体はそれ程怖くは無かったです。2020/09/01

yumimiy

32
先ず、内容とタイトルのズレ。走馬灯=死期というインスピは理解できるがタイムリミット・ホラーサスペンスというウリは理解不能。例えば、666は悪魔の数字、ではwwwは?ヘブライ語では6はwを意味する。だからなんだと思ったら原発事故情報システムがwwwだと。一体なにが言いたいのやら頭を抱えた。もう一言いわせて、登場人物が多すぎる1~30P間で20人以上は異常だ。相関図を書く身になってくれ💦先日、不思議な夢を見た。虹色のインコが横切った。窓を開けるとインコの雛が2羽蹲っている。よく見ると2羽とも目がなかった😱2022/06/14

G-dark

22
この小説に登場する人々は、不思議な夢に命を喰われていきます。「夢喰い」を発症すると、まずは最も古い記憶の夢を見ます。それから、まるでアルバムを捲るかのように、だんだん夢は現在の記憶に近づいていきます。そして夢が現在に追いつくと…、人は死にます。という怖い小説なのですが、わたしはむしろ羨ましいような気もしてきました。事切れる直前ではなく、まだ生きる猶予があるうちに緩やかに走馬灯を見ることが出来れば、例えば誰かに何かを言い遺したり、忘れていた約束を思い出してその約束を生きているうちに果たせるかもしれないから。2018/12/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13150967
  • ご注意事項