出版社内容情報
池永 陽[イケナガ ヨウ]
著・文・その他
内容説明
泰平の江戸時代。町人文化が栄えた世の中にあって、武士の世界は窮屈だった…。不器用だけど真摯に生きる人間を描いてきた著者が挑んだ純情時代劇。
著者等紹介
池永陽[イケナガヨウ]
1951年愛知県豊橋市生まれ。岐阜県立岐南工業高等学校卒業。グラフィックデザイナー、コピーライターを経て、98年『走るジイサン』で第一一回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2006年『雲を斬る』で第一二回中山義秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
万葉語り
29
はじめは仇討ちの旅の途上の主従だったが、途中から怪しくなってきて駆け落ちに変わってしまった。由衣殿はともかく、藤太の気は優しくて力持ちを体現したような人でこんな人がいたら、いい人ね-で終わってしまうかもしれないという若干の物足りなさを感じた。2016-1512016/06/30
アンベラー
5
仇討するため国本をでたふたり敵に会う前に良い仲になりこのままと思ていたら敵発見、仇討果たしたら逆に国もとから追ってが迫ってくる あのまま敵討ちしなければと思ってしまうがそれではつまらないはなしになってしまうよね2024/09/21
toshi
5
設定もストーリも面白いんだけど、主人公の二人(由衣と藤太)がどちらも考えが浅すぎる。ついでに谷風も・・・・。 結局それが元で話が進むんだけど、ちょっと不自然。 まあ不自然にならないように持って行こうとすれば話が長くなってしまうけれど、もうちょっと何とかならないものか。。 この著者の作品ははじめて読むんだけど、全部こんな感じなんだろうか?2022/10/25
たか姫
5
小普請方をつとめていた夫を殺された由衣は、下僕の藤太と共に敵討の旅に出る。剣を使ったことのない元村相撲の関脇・藤太は、城下の道場主から剣の手ほどきを受ける。江戸へ出て来て、敵を探すうちに小さい頃から一緒に育ってきたふたりは、憎からず思っていてあるきっかけで結ばれる。敵討から不義の罪で追われるふたりに待ちうけているものとは・・・とにかくまっすぐな藤太と可愛い由衣には幸せになってほしい。2016/07/30
あかんべ
5
沼津藩も出奔した女子なんてほっておけばいいのに、わざわざ刺客を送るほどのことではない気がした。支離滅裂な理屈で藤太を責める由衣も、なにか甘えているだけでイラっとする。2016/06/16




