残花繚乱

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575238716
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

同じ書道教室に通う、西田りかと桐谷麻紀、滝本泉。りかは上司の柏木荘太と不倫関係を続けている。荘太の妻・美津子は浮気の事実を掴むが、素知らぬふりで、りかに見合い相手を紹介する。その男性は、一人娘の美羽が兄と慕い、家族ぐるみの付き合いをしている落合圭一だった。一方、整形で美貌を保つ麻紀は、りかの婚約者だと知りながら圭一に接近する。さらに、証券会社でキャリアを積む泉、独身を貫く書道教室師範の江崎龍子、両親が偽りの円満夫婦であることを冷徹に見通す美羽の思いも、濃密に絡んでいく。枯れない、落ちない、もっと咲く―愛、嫉妬、苦悩がつややかに精緻に描かれた、禁断の女性群像。

著者等紹介

岡部えつ[オカベエツ]
1964年生まれ。大阪府生まれ、群馬県育ち。2008年に「枯骨の恋」で第三回『幽』怪談文学賞短編部門大賞を受賞し、翌年に同作を表題とした短編集『枯骨の恋』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

79
人の不幸の上に自分の幸せは無い。不倫ものを読んで毎回感じることだ。しかし、人を愛する気持ちは、恋愛も不倫も差は無いとも思っている。そこにあるのは、人の痛みがわかるかどうか。ドラマでこの物語を知った時、奥さんの強烈なやり方を見てプライドとは、自分の心すら偽るものなのだと知った。そして、様々な伏線が絡み合って、その絡まった糸をほどくうちに自分の中の自分に巡り合う。人から見たらおしどり夫婦でも、それは自分のプライドでそう見えるようにすることもあるかもしれない。非日常の女と日常の女。この言葉が胸をグサッと突いた。2016/06/26

うどん

56
ドロドロしていて面白かったですが字体が苦手でした。 2018/06/23

みえ

49
最近読んだ本で最高に面白かった。女の本性とか、夫婦の介護の問題とか、浮気とか仮面夫婦とか、ドロドロしてるようだけど、さらりと読めた。2018/05/21

らむり

49
女の黒くどろどろとした部分が交錯したお話だったが、結局何が言いたいのか分からず^^; 登場人物では、泉が一番好き。2014/09/06

milk tea

45
共感できる人物はいなかったなぁ。自分の人生は自分が決めるんだから勝手にしてくださいって感じかなぁ。書家の書いた「結」は、いい言葉ですね。2019/05/29

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