内容説明
大学進学のために田舎から出てきた「ウニ」は、サークルで出会った霊感を持つ先輩「師匠」とともに、様々な怪体験を重ねる。そして、ついに師匠の謎に包まれた過去に辿り着いたとき…。現在まで10年以上にわたってネットで連載されており、数多くの熱狂的な読者を生んだ伝説的投稿小説!第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tow
6
4つの顔がすごく面白かった。が、他はちょっと食傷気味で、惰性で読みきった感じ。サトウイチロウもよかった。実際調べてみたいとか思った。小岩辺りで。2014/08/12
へへろ~本舗
4
良く意味のわからない話もある、結末がなくただこういうことがあったという実話怪談的語り口だが、何故か後を引く本。大きな枠組の中で語られる断章。加奈子さんといい、師匠の失踪といい、謎ばかり。継承される「師匠」…2014/06/05
6(ロク)
3
前作よりも判りやすいキャッチなエピソードで纏めて来ましたね、4つの顔や人形、溶接、ビデオなんかはシリーズ内の所謂キラータイトルかと個人的に思うのだが、前作の感想でも書いたとおり「師匠シリーズ」の肝というかメイン・テーマは師匠の加奈子さんへの慕情と底知れない喪失感だと理解しているのでそこらへんが今回は物足りないというのが本音で御座います。2014/06/03
nightbird
3
1作目よりも収録作品がパワーアップしてる。特に良かったのは表題作の「4つの顔」と「ビデオ」(ただし加筆された電車のくだりは蛇足な気がする)。実話怪談風の短編たちの背後にうねる、街全体を巻き込む大きな物語の気配にわくわく。着地でずっこけないようにしっかりまとめてほしい。2014/06/01
ねぎ
3
背筋がゾクゾクするような悪意が詰め込まれている。本当に怖いのは人間だとかそういう馬鹿馬鹿しい意味合いではなく、理解できてしまうからこそ真相を覗けない恐怖がある。師匠シリーズの遠い先に対する文章に期待が隠しきれない。どこまで続くか解らないけれど、心から次巻を待ち続けたい。2014/06/01
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- 和書
- 吾妻おもかげ 角川文庫