決断

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575238594
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

父は家庭を顧みず事件解決に邁進し、名刑事といわれつつ退職した。唯一の汚点は、二十年前の未解決殺人事件だったが、なぜか、当時の捜査関係者の誰もが、この事件については頑なに口を閉ざす。父への反発から検事への道を進んだ息子は、現在手掛けている殺人事件と、父の迷宮入り事件との奇妙な符合を見つけていた。二つの事件はなんらかの関連があるのか、それとも―。いままでの捜査ミステリーにはない、感動の結末に包まれる!

著者等紹介

小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞、『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長編賞を受賞。法廷ミステリー、時代物など、幅広いジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

71
名刑事と呼ばれた父を持った江木検事。ホステス殺しの捜査を進める中で父の唯一の未解決事件の真相を突き止めて行く展開。父子を通して立ち会った政治家や警察官僚など権力者の保身の為の取引や揉み消し。実際ありそうが故に憤りを感じたが、それ以上に事件を通して当時の空白を埋めていく父子の姿、勇気ある江木検事の決断にジーンときてしまった。2018/04/21

BlueBerry

60
組織の中で苦悩する検事物。それほど目新しい感じはありませんが小杉さんの文章は読み易いのでスムーズに楽しく読み進められました。序盤○中盤○ラスト○2014/07/01

ちゃんみー

55
親子の想いやりを描いた作品。小杉健治さんにしては少し物足りないものも感じましたが、人を想いやる心を描きそして正義を貫くことの素晴らしさが謳われていましたのでまぁ納得ってことです。検事として事件の真相を暴いていく過程も面白いのですが、それよりもやはりみんなが円満になっていく姿がいいですね。頭さえ良ければこんな検事さんになりたかった。でも正義をつらぬくってのは苦労するだろうな。私なら長いものに巻かれてしまうかも。2014/07/08

達ちゃん

49
小杉さんらしさ満載の親子関係を交えた検事さんミステリー。安定の面白さです。最後にタイトルの意味がずしりと響いてきます。その重い決断に「ナイス!」2018/09/16

ナミのママ

41
父は家庭を顧みず、名刑事といわれ退職した。唯一の汚点は20年前の未解決殺人事件だった。父への反発から検事となった息子は、現在手掛けている殺人事件と、父の迷宮事件の奇妙な符合を見つけていた。…とても読みやすい構成で、登場人物も複雑さはなく、素直に楽しめました。検事の息子がこのあとどうなっていくのか、気になります。10代の頃あまり父が好きでない時期がありました。成人して自分が組織の一員となり、「白を黒と言わされる」同僚や上司を目の当たりにして、父の苦労がわかった時がありました。いつの時代もなくならないのかな。2014/06/18

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