ケモノの城

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575238587
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ある街で起きた監禁事件。保護された少女の証言に翻弄される警察。そんな中、少女が監禁されていたマンションの浴室から何人もの血痕が見つかった―。あまりにも深い闇に、果たして出口はあるのか?小説でしか描けない“現実”がここにある―。圧倒的な描写力で迫る衝撃のミステリー。

著者等紹介

誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。学習院大学卒。2002年『妖の華』でムー伝奇ノベル大賞優秀賞、03年『アクセス』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yunemo

533
何なんでしょう、この読後感。言葉は悪いですが、「胸糞が悪い」という感覚。でも、冷静に考えて、常軌を逸した世界でありながらも、、被害者から加害者への変貌、自身に譬えてみれば自信はない。単に「学習性無力感」ばかりでなく。マインドコントロールって、こういうことなの。 もう一つの感覚、本作品の良さ、いわゆる取り調べ時の「心理戦」描写、これは得難い。ただ、幸枝に焦点を当て、麻耶の果たす役割が不明確かな、というより表現されないもどかしさ。意図的なんでしょうか。それにしても、冒頭の明るさが結末の悲しみを倍加させます。2014/06/22

as

329
「辰吾突っ込みで章が終わるパート」と「警察捜査パート」、最初は時間軸を使ったトリックと推察して聖子=麻耶と予想したのですが時間差が思っていたより短く三郎=ヨシオでは単純過ぎるので辰吾がヨシオ化すると言う無茶筋な予想に変更したのですが・・・。虚実不確定な供述が物語の骨子なので読者が推理して真実にたどり着くには難しい感じがしますね。結末をあやふやにしたのは実在の類似事件の公判に予断を与えない為・・・では勿論ありませんね(笑)。あと残虐シーンに関しては現実と乖離しすぎて全く気になりませんでした(目が右に泳ぐ)!2014/06/21

hiro

264
誉田さんの本は13冊目。正直、グロい誉田作品は避けてきた。しかし、この本を読んでみると、怖いことにこのグロい描写にも慣れてきて、終盤はやめられず、一気に読んでいた。サイコパスの話は、伊坂さんの『マリアビートル』でも読んだが、なぜ簡単に人は彼らに支配されてしまうのかが不思議で、恐ろしく思う。この本の中の被害者達もサイコパスによって支配されて、飼いならされていくのが恐ろしいが、それよりもラストのシーンが一番恐ろしかった。この作品を読んだことである意味、免疫がついたと思うので、『姫川玲子シリーズ』も読めそうだ。2014/06/14

つるちゃん0719

234
誉田さんの作品と覚悟はある程度してましが、想像以上にグロかった。しかも、一気読み。これが実際にあった北九州の事件がモデルだなんて信じたくないですが真実であればまさに人間ではないケモノの話。ラストはすっきりしないのでモヤモヤ消化不良でした。 2017/08/15

mizshnami

222
まさにケモノ、ケダモノの所業。悪魔や死神の方がまだ可愛げがあるのではないか。実際起こった事件がモチーフのようだが、報道があまりされなかったのもうなずけるほど陰惨なできごとだ。穏やかな町に潜む悪意。折りしも所在不明児の報道があったばかり。どうしても関連性を考えてしまいます。2014/08/30

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