内容説明
大学進学のために田舎から出てきた「ウニ」は、サークルで一人の先輩と出会う。それがオカルト道の「師匠」だった。ウニは「師匠」に導かれて様々な怪事件を経験していく。謎が謎を呼ぶ重層的な物語の果てには、未体験の世界が…。10年以上にわたってネットに投稿されている大人気シリーズ!「田舎」編完全版収録!
目次
師事
失踪
鍵
コジョウイケトンネル
降霊実験
歩くさん
指さし
黒い手
10円
魚〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もっしゃん
19
わずかな霊感とオカルト好きな主人公は大学で豊富なオカルト知識と尋常じゃない霊感を持つクレイジーな先輩「師匠」との出会いをきっかけにネットで知り合った「京介」「koko」達と曰くありげなオカルトスポットに繰り出す事になる。ブックオフで徘徊中に帯に某サイトに10年に渡り投稿されていたものを書籍化されたと書かれていたのを発見し、この手の話も好きなので購入。主人公の手記のように描かれていた話は数ページと短いものもあり軽い感じで読める。ただ全体的にモヤっとしており、白黒ハッキリと知りたい人には向かないかも。2016/12/31
ハイジ
8
2ちゃんねる発祥の怖い話として有名な本作、ネットで少し読んでいたのですがあまりにも量が多く、途中で読むのをやめていましたが、書籍化しているとのことで購入。とても面白かったです。ネット掲載時のものよりも言葉遣いが文語的になったのかな?ネットのはもうちょっとラノベチックな印象でした。冒頭で師匠の失踪というラストを提示していますが、今のこの状態で師匠がいなくなるなんて考えられないですなぁ。時系列がバラバラの短編集で、面白い構成です。ゾッとする話が多く、とても面白かったです。手紙将棋の話が一番好きです。2014/08/07
tetuneco
7
次が気になるオカルトホラーもめずらしいよね2016/02/19
はじめ
7
2016年一冊目。自由で怠惰で無責任な大学生活の描写が輝いていて、もう戻れない世界への懐かしさと切なさを感じられるのが魅力的。「田舎<3>【みこがみを喰らうもの】」田舎完結編目当てで書籍版を買いました。はい、とんだ少年漫画でした。好き。師匠シリーズ読者が求めるものとは微妙に違うのかもしれないけれど、映像化に映えそうだなあという感想。「貯水池」「僕」が「振り向きながら立ち上がった」「次の瞬間」の驚愕と絶望感がもう本当に好き。実体を失っても続く母親と赤ん坊の呪いのような関係にぞっとする。2016/01/06
tow
6
文章が上手く、引き込まれながら読んだ。ショートストーリーを集めた感じなので一気に読むことは出来なかったが、とても面白かった。生きてる人も死んでる人もみんな楽しそうだ。あ、恐さを楽しむ人たちだからね。うん。次巻も楽しそう。2014/07/16