内容説明
僕は長いこと父とふたりで暮らしてきた。父のもとでトレーニングを重ねてきた。僕の父は「アジアの帝王」。陸上競技、デカスロン(十種競技)のアジア記録保持者にしてオリンピアン。僕はいつも父と一緒だった。だけど今日、僕は決めた。「父のコピーはやめた」。長編青春小説。デカスロンに打ち込む少年の心と体の成長記。
著者等紹介
川島誠[カワシママコト]
1956年東京生まれ、鎌倉育ち。京都大学文学部アメリカ文学科卒業。83年に短編「幸福とは撃ち終ったばかりのまだ熱い銃」を発表。85年、同作を含む『電話がなっている』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sena
6
十種競技のオリンピック選手を父に持ち、自らも陸上競技をしていたが、陸上を辞めることを決意した主人公。爽やかな青春成長物語のような表紙のくせして、このダルさは何なのだろうか。2014/06/03
TOM
3
同じ競技をしていると、うんざりする時期ってあるんですよね~。そんな時に競技から離れると、色々なことが新鮮で欲望に逆らわず経験するものの、やっぱり自分は狭い世界で生きていたことを実感…。自己嫌悪。でも、一人じゃない!これに気がついただけでも成長した証拠。大学生…まだまだ人生始まったばかりです。2014/01/29
ねぎまぐろ
1
★★★2023/10/09
chuji
1
久喜市立中央図書館の本。2013年10月初版。初出「ウフ.」2006年3月号~2009年3月号。図書館で目次を見て借りたのですが、下ネタが多く、 、、、、、、2019/12/06
牛乳
1
体育の家庭教師って発想はなかった。新鮮。実際にあるんですね。 あと、作中の人物がかなりの確率でフリーセックス・フリー恋愛主義者。官能小説かよ。 ここからデカスロンの感想になっちゃうんだけど、個人的には好きなんだよね。陸上の万能選手って感じで。ヨーロッパのジュニアでは主流(って書いてあるのを信じて)らしいので、もっとメジャーなんだろうけど、日本ではあまり注目されない。1つづつの種目をみると、専門の競技者と比べてあまりレベルが高くない成績なんだよね。だから注目されない競技なんだと思う。残念。2016/11/12