内容説明
神谷神社の巫女・姫野菊里には、11年前に生き別れになった双子の姉・九九里がいた。白い月が仄かに光る夜、菊里は鎮守の森で3人の男に襲われるが、菊里の血が異界のものを呼び、男たちは異界にくくられた。その後、菊里の周りでは立て続けに怪異が発現する。菊里は、呪われた双子の巫女の哀しい伝説に終止符を打つために1人、11年前に廃村となった生まれ故郷・姫神村へ向かった―。E★エブリスタ電子書籍大賞2012大賞受賞。
著者等紹介
姫野春[ヒメノハル]
『くくりひめ』でE★エブリスタ電子書籍大賞2012大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
53
姫野菊理は神谷神社で修行中の巫女として住み込みで勤め、神事の手伝いをしている。実は彼女にはある秘密があって・・。E★エブリスタ電子書籍大賞2012大賞受賞。う~ん。題材的には私好みのはずなのですが、全体的にサラリと流れてしまった感じ。展開が早かったせいか特定の誰かに感情移入しきれずに終わってしまいました。携帯を使って短時間でサラリと読むにはいいかもしれませんが、1冊の本として読むにはちょっと物足りないかな。残念です。★★★2013/03/23
むつぞー
7
新刊チェックの時に面白そうと思ったのだけど、装丁をみてイメージの違いに不安を感じてました。私としては伝奇的なものかダークなファンタジーを期待してたの。ちょっとホラーの入ったラノベ的呪術バトルモノってところですかね。 設定の面白さはあったのだけど物語の作りは全体的に浅いし荒い感じ。登場人物の掘り下げも浅いので、感情移入も出来なかったのは、この手の小説としてはツライところではないかしら。2012/10/19
まお
6
新聞の新刊告知を見てチェックしていて、たまたま店頭で1冊だけ置いてあったので購入。当初イメージしてたよりもずいぶんと緩い印象の作品だと思ったらweb小説だったのか。もう少し重厚なもんだとばっかり……。生者と死者に分かたれたイザナギとイザナミを仲直りさせた菊理姫をモチーフにした設定、現代版怪奇物の雰囲気はよかった。マイナス点は、呪われた血と連呼するわりにはその掘り下げが甘く、しかも異界の手という奥のテを簡単に使いがちで、読んでいても心に染みてこなかった点。終盤は感情移入がほぼできなかった点。2012/10/14
星瑠
4
設定は良いと思うけど、中身が薄い感じ。2012/12/13
ブー
3
中古本にて購入。巫女系・陰陽師物かと思って購入したのですが、ホラー系と怪異系の中間って感じでした。スピード感もありラノベ調で、読みやすかったのですが、ただ、色々設定を盛り込んでいる割に、全体的に薄いというか、ピンボケしているというか、盛り上がりに欠けた感じでした。個人的には、もう少し擬音を入れてたりして雰囲気作りをしてほしかったと思う【甲田先生作品みたいに!】。怪異系ラノベ初心者には、ちょうど良い作品と思います。2015/04/20
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