保身

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575237177
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

絞殺事件と轢き逃げ事件。まったく無関係だったはずのふたつの事件が、運命の悪戯で複雑に絡みあっていく―。守るべきは、正義か組織か。警察幹部の犯罪を知った刑事の懊悩と決断。獲物を狩る狼として誇り高く生きていくのか、それとも目を閉じ耳を塞ぎ歯車として安隠な生活を送るのか。法廷ミステリーの名手が放つ、初の警察小説。

著者等紹介

小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。データベース会社に勤務のかたわら執筆した『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞、『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞、『絆』で第41回日本推理作家協会賞長篇賞を受賞。法廷ミステリー、時代物など、幅広いジャンルで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

71
殺人事件の犯人が目撃した警察キャリアの重罪。殺人犯との取引や無実の人間へのでっち上げ。保身の為に嘘を重ねていく警察幹部たちの隠蔽体質に只々虫酸が走る思いがした。警察に限らず権力を手にした者が保身に走る構図というのは失うものが大きすぎるが故に致し方ないものなんだろうなぁ、きっと。2018/04/20

達ちゃん

31
読みやすい内容で一気読み。ほんとに最悪な警察内部が描かれていますが、ホントにありそうな話で怖いです。2021/05/16

じゅんこ

23
一気読み! 是非是非一読下さい! ちょっと最後バタバタしますけど(笑)2017/11/19

あすなろ

22
なかなか伏線が多い一冊。上手く結びつけていくのは、手練れの筆か。小杉氏らしい正義感もあり、読むに足る作品、但し、チョイと偶然が多くはないか?、と思ってしまったのは、僕だけか。都合良く進む展開があり過ぎと思ってしまった。これも、手練れの筆が産む産物かな?2014/09/18

ひつじ

10
ひとつの綻びを繕うために、足りない布を引き寄せるといつの間にか思わぬひきつれから新しい綻びが生じることはよく知られている。この本は、そういったよくある話がテーマと思いきや、実は、一戦の刑事が、今まで自分が嫌っていた先輩刑事がいなくなった後に芽生えた奇妙な感情と向き合い、自分が絶対だと思っていた環境の是非について考え、真実に気付くまでの道のりを描いた物語であると思った。みんなの感想とはちょっと違う目線で読んでたみたいです。小杉さん、今、マイブーム2014/10/28

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