あくたれ!

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784575237139
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

いじめられっ子だったシンは、人生リセットを期待して向かった中学の入学式で、とてつもなく喧嘩の強いやつに出会う。クラスメートのそいつ―サルは、上級生の不良たちを拳で打ちのめし、番長格にのし上がった。タイプは違うのになぜか気が合う二人はつるむようになる。時代は昭和の終わり、長崎の街では不良グループの抗争や暴力沙汰が日々起きていた。一年の夏休み、夜火矢や爆竹が燃え上がる精霊流しの晩に、二人は他校の奇襲を食らう―。潮風吹く長崎の坂道を悪たれ中学生が駆けめぐる―昭和末期の不良青春グラフィティ。

著者等紹介

岸川真[キシカワシン]
1972年、長崎県生まれ。山口大学人文学部中退。日本映画学校卒。出版社勤務を経て、フリーに。書籍の編集やシナリオを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ちた

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長崎市大浦が舞台。「シン」という中学1年生の少年が「サル」という同級生に出会ったがために様々な事件を経験する…青春ムービー。血と痛み、吐き気、大事なもの、欲望、ケンカのシーンのスピード感、様々な人間が時に流されていく様の儚さが痛いほど心に爪を立てるのです。切なさの中にあたたかさがある。昭和から平成に変わることによって生まれるモヤモヤした「なにか」。そして運命づけられたラスト…面白い。面白くてページが少なくなっていくのが寂しくなるような本。苦味と甘味と酸味が効いたアジのある319ページのクロニクルです。2014/08/27

しんかい32

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鉄クズと緑にギラギラと輝き、潮と血の匂い漂う異国の熱帯のような長崎。相争う毒々しいまでに個性的な人物たち。敵対していた教師となぜか一種の友情が芽生えるくだりなど、合理的な説明はなにもないのに説得力がある。濃い世界観だが、ヒロインだけは普通にかわいい。2011/09/18

のんきゃも

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いまいち2011/06/14

Schunag

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見た目はよくあるヤンキー回想小説ふうですが、暴力の必然と暴力の痛みを真正面から描く真摯な作品。Rawな初期衝動一発で突っ切る感じで未整理な点はいろいろあれど、とくに終盤の第三部の自己破滅的な疾走感は犯罪小説の気配も漂わせてクるものあり。威勢のよい台詞もグッド。2011/04/26

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