内容説明
トモは将来、好きな動物に関わる仕事がしたくて、この大学を選んだ。ずっと背中を追い続けてきたお姉ちゃんへの憧れが、あることをきっかけにすっと冷めたとき、トモは「自分らしく」生きることを決めたのだ。勉強にも部活にも、そして恋にも100%で向かうトモの大学生活が過ぎてゆく―。大学にいる動物たちの世話。空手道部のつらい練習。そして舞い降りてきた、恋。現役大学生の著者が、等身大の視線で描くかけがえのない1年間。自分らしくすべてに全力投球の18歳。とびきりまぶしい青春小説。
著者等紹介
片川優子[カタカワユウコ]
1987年東京都生まれ。2004年、中学3年生のときに書いた『佐藤さん』で第44回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。現在、大学の獣医学科に在籍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめか*
30
当時大学生だった片岡さんが書いた大学生物。女の子らしい可愛い姉に憧れて真似して生きてきたトモは、あることを機に姉から卒業し、姉の嫌いな動物の学科に入学し、女らしさを捨てるべく空手部に入部!恋人作ろうと必死な同期や媚びを売る女子たちを冷めた目で見る気持ち、すごく共感する。女らしさなんてクソ食らえ!かっこいい。でもキリンのような優しい目をした楓くんにきゅんとして、女の子らしさ捨てたいのに腫れた顔見せたくないとか、もう可愛い!楓くん私も好きだった。動物学に空手に恋に…悩みながらも充実してて大学はやっぱり楽しい♡2019/11/11
takaC
30
ほぼ私小説(?)。あまり熱中して読んだ本ではなかったけれど、2年篇もあるみたいだからそのうち読んでみたい。2011/10/01
鬼灯の金魚草
17
初読み作家さん。動物というキーワードだけで借りた本。ほのぼのしてて良かった。でも、もういいです。私には刺激と動物が少ない。2017/04/23
ほたて
17
学生時代に日記をつけてたら、きっとこんなふうだっただろうなぁって思える本。実際はゆっくり日記をつける時間はなくて、手帳のすみに「○○ちゃんがサークル辞めるらしい」とかちょこっと書きとめる程度だったけど。入学したばかりのお互いを探るようなやりとりや、学部の友達と部活の友達で無意識に自分がちょっと違うとことか、なんだか懐かしく読み終えました。読むのにすごく時間がかかったのと、登場人物の説明が簡潔すぎて、何度も戻っては確認しつつ。2015/04/18
あー
13
とても読みやすかったから、次も読もう❗️内容は可もなく不可もなく2019/03/27