内容説明
三年前の事件―やくざの組長誘拐。犯人グループは四人。当時の組員二人と、絵図を描いた謎の「メール男」、そして、東京湾に浮かんだ中国人マフィアで、「Ｋ」の恋人の李。身代金は消えた。元組員二人の依頼で「Ｋ」の身辺を探る裏の探偵・木。身代金の行方は？「Ｋ」の真意は？事件の真相は？パズルのピースがすべて揃ったとき、驚愕の結末が待ち受けていた。
著者等紹介
大沢在昌［オオサワアリマサ］
１９５６年名古屋市生まれ。７９年「感傷の街角」で第１回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。８６年「深夜曲馬団」で第４回日本冒険小説協会最優秀短編賞、９１年『新宿鮫』で第１２回吉川英治文学新人賞、第４４回日本推理作家協会賞、９４年『新宿鮫無間人形』で第１１０回直木賞、０４年『パンドラ・アイランド』で第１７回柴田錬三郎賞を受賞する。公式ＨＰ「大極宮」（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
20
これも２０年近く前に読んでいる作品だ。久々なので色々思い出しながらの再読となったが、やはり大沢在昌が創造する物語はスピード感があり、また登場人物も魅力的なものたちばかりで、読み始めるとどんどんイケてしまう。何と言っても、大沢さんが描く女性はとてもステキだ。今年は最初に新作から始まり、つい先日も最新作を読むことができた。これからもまだまだ、この偉大なる作家を追求していきたい。2024/11/22
爽
17
まだ続くのか？と思っていたが、どうやらこれで完全完結のよう。最後の最後どうなっていくのか、知りたかったなあ。/読みやすくて、あっという間に読める。誰を信用できるのか、裏切られるかもしれない駆け引きの中で、ケイは肝が据わっている。凛とした強い女性が良い印象を残してくれた。2018/01/06
かなこ
8
ケイがとても魅了的でした。途中で李は生きてるのかなと思っていたけど、まさかあんな方法で生きていたとは…結末が気になって一気に読んでしまいました。2013/10/06
SHIORI
8
ハードボイルド！裏社会！裏切り！取り引き！そして莫大な金。最近大沢在昌を読みたくて手にとったわけだけど、コテコテすぎてむしろ安心感。この勢いのまま新宿鮫に流れるつもり。しかし、この手の小説は綺麗で頭がいい女しか認めてくれない感がハンパないから疎外感を味わされるのがたまにきず。男ってなんかずるい！2012/02/05
無添
7
3年前の組長誘拐事件。消えた身代金、残された犯人の恋人。2016/05/06
