内容説明
走り屋系マンガの原点は福野礼一郎・処女小説にあった!雑誌(車専門誌Tipo)連載から15年、ファンの熱烈な支持を受けた幻の未完小説がついに完結。
著者等紹介
福野礼一郎[フクノレイイチロウ]
1956年東京生まれ。自動車設計・生産技術。自動車工学・材料力学などに精通する自動車評論家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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turutaka
1
某湾岸系走り屋漫画の元ネタとも言われている、福野礼一郎が「あの頃」の走り屋の情景を独特の質感で描く。 クルマが自己のなにかしらの投影だった時代を、徹底した冷たい質感で描写するのと同時にその時代をリアルタイムで経験した筆者ならではで、関係者たちのリアルな群像劇も見もの。 世界に背を向けたような生き方をしていたメカニックが狂気をはらみつつフェラーリのチューニングを通して人間味を回復するシーケンスが美しい。 2020/05/16
fukumasagami
1
時代の雰囲気が伝わってくる。孤高のフェラーリと独走のポルシェ。敵役が似合うよなー、ポルシェには。ラスト、運転席の主人公が死んで助手席の語り手が助かるのは事故の顛末として違和感が残った。2010/11/21