内容説明
「殺された夫が誰なのか調べてほしい」永井明美の依頼は、奇妙なものだった。内縁の夫が5年間使っていた名前は偽名で、手掛かりは、明美が夫の姉によく似ていること、年1回都心近郊の霊園で誰かと会い、多額の現金を受け取っていたことだけだ。元警視庁刑事、今は墓堀り人探偵を自称する原島恭介は犯罪の匂いを嗅ぎ、行動を開始する。
著者等紹介
松本賢吾[マツモトケンゴ]
1940年千葉県生まれ。警察官、屋台、警備員、墓石職人など十数種の職業遍歴を経て、96年『墓碑銘に接吻を』(学習研究社)でデビュー。迫力ある描写、切れ味の良い文章に加え、独特のぬくもりを感じさせる長編ハードボイルドの旗手として脚光を浴びる
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