内容説明
香港・バリ・上海・バンコク…清濁併せ呑んだガンジスのように聖と俗が一体となったアジアを紡ぐ短編小説集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おすし
26
旅行記にフィクションを混ぜ込んだような、アジアンテイストの短編集。ファンタジーあり、ハッパあり(笑)、美味しそうな食べ物、お料理の描写多数。ムエタイ選手とレディーボーイとアソコ(笑)の話『ペットとイット』(バンコク)、ハッパをぼかぼか吸ったり、たまに牛の糞だったり、くみこのカッコよさに惚れそうな『KUMIKO』(インド)が、好み。2021/02/16
いろは
23
久々の文学で、初の中島らも。やはり、小説は良い。自身をあらゆる感情に誘ってくれるし、沢山の豊かな表現に出会うことができる。最近は教養をみに着けることに重きを置いていたけれども、これを機に、文学の良さを改めて実感した。それにしても、この作品は沢山の旅をさせてくれたなと思いきや、著者の中島らも、この小説集の取材の為に、タイ、香港、インド、スリランカ、ベトナム、バリ島と本当に旅行してたらしい。インドでくみこが無事にバリ・バジャに行けて本当に良かった。大麻を吸うことがお祈りのひとつだなんて。日本ならすぐ警察行き。2018/11/14
そふぃあ
16
東南アジア独特の熱気を感じる、何やらカオスで妖しい雰囲気の話が多い。オチのない話もあり、それはそれで良い味。私の中で特に強烈だったのが「KUMIKO」という短編で、そのまんま切り取ってきたんじゃないかと思うくらいに、まさしくインドのそれだった。絶対目的地にまっすぐ連れてってくれないインド人、値切る場面、空港のタクシー、色んなことが私が旅行したインドとダブって、懐かしくなると同時に、とんでもない国だったなと感慨深くなりました。2015/03/04
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
14
小腹が空いたときに丁度よいボリュームで消化もよくもたれない。異国情緒のスパイスは物足りないが「アジア屋台メシ食べ歩きフェアin大丸百貨店」ならこんなもんで充分だ。酔っ払っていない人にも読めるように、らも氏が予め咀嚼して飲みこんで反芻して吐き出してくれた、つまりゲロのようなもんである。もっとカオス漂い腹が下る生水でもよかったけれど、味こそ薄いが熱気と臭いには不足がない。2014/03/29
HIDE
5
じめじめ暑い夜に飲む冷たい水みたいな本。2012/09/05




