内容説明
家康が天下を完全に自分のものにするまでに、家康よりも多くの場合は若年であるにもかかわらず死んでしまった武将が数多くいる。それらの武将の死と、家康との関わりを考察しながら、多くの場合は家康による暗殺であったことを考証。これらの武将の中には、堀秀政や蒲生氏郷のように天下を狙える逸材と謳われた者も多くいて、大きな障害となる。これらの武将を徳川家康が暗殺したであろうという視点から、江戸幕府開府の裏事情を探る。
目次
第1章 徳川家康屈辱の半生(人質として過ごした幼年時代;織田信長からの強圧;予想外の秀吉の台頭)
第2章 豊臣政権下の暗躍(家康がもっとも将来を怖れた男―堀秀政;政権のナンバー2―豊臣秀長;天下を狙っていた男―蒲生氏郷;豊臣秀吉の盟友―前田利家)
第3章 末代までの布石(秀吉がもっとも怖れた男―黒田官兵衛;後継を望んだ男―結城秀康;乱世を求めた男―真田昌幸;忠義すぎる男―加藤清正;家康の娘婿―池田輝政;豊臣家を愛した男―浅野幸長;家康死す)
著者等紹介
西村誠[ニシムラマコト]
大阪市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒業。主に太平洋戦争や戦国時代、平安時代などの歴史を中心に編集者として活動する傍ら、国内外の戦跡巡りを心がけ、実地を検証したうえでの文筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
25
家康の天下を実現するのに邪魔な男たちを毒殺していったという話です。結果論からくる根拠のない荒唐無稽な話ですが、家康からのこれらの武将の排除の必要性は少し面白かったです。2025/01/29
m
4
タイトルに惹かれて。家康ってそんなに毒殺してたっけ、と思いながら読んでみたが、ありえそうな話ばかり(笑)断片的ではあるが戦国武将の知識整理にも役立ち、面白く読んだ。犬山城主成瀬正成が登場するなんて珍しい。2018/06/14
BIN
2
家康の天下取りの前に都合よく死んだ実力者を家康が毒殺したのではということで解説したもの。毒殺したという証拠はないので、勝手に関連付けただけ。内容は病死した武将の事蹟が書かれているだけなので、微妙である。2013/09/08
恵美
1
医学薬学に精通している家康なら、有り得る話。堀秀政は息子も夭折しているから、早死にの家系なのか?いや、お父さんは長生きだったな。徳川四天王、家康より若い三人も早く亡くなっていたのか。第二弾があったら、家康が四天王を毒殺した仮定で書いてほしい。2021/01/05
Hitomi
0
家康が天下を取るにあたり、あまりにも家康よりも若い有力者たちが都合よく死んでいることをとらえて、家康が薬学に秀でていたことをもとに、暗殺していったのではないかという考察本。その説の信憑性はともかく、なぜ彼らを排除する必要があったのかという視点から書かれてるので、そこそこ面白い。2015/06/07