内容説明
90年代後半から2000年代にかけて、アイドル界にグラビアアイドル旋風が巻き起こった。眞鍋かをり、井川遥、小倉優子、小池栄子、井上和香、ほしのあき…。世の男たちが熱狂的に支持したグラビアアイドルはいましかし、完全に勢いを失っている。彼女たちはなぜ、かつてあった「幻想」を失ってしまったのだろうか。
目次
はじめに グラビアアイドルはつまらない?
第1章 グラビアアイドル前史
第2章 アイドル界の地殻変動
第3章 グラビアアイドルの時代
第4章 様々なる意匠
第5章 グラビアアイドル幻想の崩壊
第6章 グラビアアイドルとは誰なのか?
おわりに グラビアアイドルの未来
著者等紹介
織田祐二[オリタユウジ]
1969年北海道生まれ、苫小牧工業高等専門学校電気工学科中退。93年、コラムニスト・カーツさとうの弟子を経て、フリーのライターとなる。95年頃から本格的にアイドル関連のライター仕事に関わる。これまで取材したアイドルはのべ400人以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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巨峰
16
織田裕二が「グラビアアイドル」について書いている!!やっぱり、あいつはオタクだったのか!!!と思って手にとってみたら、よく似た別人でしたWWW 実は、生まれた歳が私と同じ筆者。ということで、ふんふんそうだそうだと興味深く読みました。。。ショックだったのは、定価1000円前後の井川遥の写真集が一時10万円で取引されていたとのこと。。俺、、、、、持ってるよ、、、、、、、売れば良かったかな、、、、、、2011/04/25
わす
1
60年代に青年週刊誌が創刊、セクシーグラビアが一般化。キャンペーンガールの水着グラビアが台頭。水着メーカーも競ってイメージガールを擁立。70年代前半第一期アイドルブームに乗ってアイドルが水着グラビアに登場。75年アグネス・ラム。グラビアアイドルの呼称が定着したのは94年デビューの雛形あきこからで、それまではセクシーアイドルと呼ばれることが多かったそう。2025/02/08
Katsuaki Mori
1
2016/02/20-2016/02/222016/02/22
Naota_t
1
著者が掲げているその原因は、媒体雑誌等の売上の低下(今はピーク時90年代後半の約1/3)、本来はなかった歌手、モデル、声優等からのグラビアモデルへの進出等の外部要因の他にも内部要因が大きいという。 その最たるが「行く着くところまで行ってしまったエロ発言やぶっちゃけ発言」(p.266)であり、一度落ちたイメージは回復できないという。 これは諸刃の剣というか、逆刃刀だと思うし、実際自分が見ていてもそんなに面白くない、、、まぁこれはメディア側の責任も大きいのかもね。 2012/07/29
ゆーざき
1
「グラビアは手段であり、目的ではない」という野田イズム(脱がせてから着せていく)はいつからか逆転し、グラビアそのものが憧れの対象になったときに衰退は始まっていた。アイドルにも色々あるが水着一つで活躍できるグラビアアイドルはまさに裸一貫のブルーワーカー。その姿は潔くもあるが、水着で登場することに抵抗がなくなり肌を晒すことの特別感が薄れていったのはグラビア界、アイドル界にとって良かったのかどうか。個人的には(かつての)グラビア界に止めを刺したのが風子だったという「風子=アルマゲドン説」を強く主張したいところ。2012/07/06