内容説明
ラブホテルの雑役婦に身を窶して養女マリアの消息を追っていた私に、「横浜でみかけた」と。情報提供者は横浜の貿易商・水原譲治。元学生アマレスラー。目撃談を聞いたあと私は誘われるまま彼の洋館に。白竜組組長の夫を亡くして以来4年半ぶりに男の腕の中で朝を迎え、東京に戻った私を待っていたのは同組の速水伸太郎。「ママ、力を貸して下さい」―。右翼の大立者の孫娘が誘拐され、身代金3億円の運び役に私〈白松美影〉を指名してきたというのだ。犯人の狙いは、マリアはどこに。
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