内容説明
腕に覚えがある。ミドル級アジア・太平洋地域のチャンピオンだった。それが…不覚をとった。女の上に重なって天国に遊んでいるところを、襲われたのだ。戦おうにも戦えなかった。なにせ生まれたままの姿なのだ。が、驚いたことは、女は、襲撃者とグルだった。しかも、この敵は、オレの愛する母親は偽せもので、本当の母親は、知る人ぞ知る人物…などと出生の秘密を洩らし、星曼陀羅をよこせ、と迫った。なにがなにやらわからない。やがてかすかにわかったことは、桓武天皇以来、首都として千年の歴史をほこる京都を死守した謎の軍団の、オレが頭領であるらしい…曼陀羅をめぐって起る殺人事件を歴史推理に発展させた伝奇アクション小説。
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- 和書
- 永守流 経営とお金の原則