内容説明
土方元は、右手に抜き身の刀を握っている。そして迫ってくる。丹羽文七に向かって、上段から打ちおろした。「ちいいい」、文七は、後方に倒れた。倒れながら、右の爪先を真上に跳ねあげた。足と刀と、速い方の勝ちだ。刀の柄を握った土方の両手首を、柄ごと真下から蹴りあげていた。カウンターだ。「むうっ」、刀が宙を舞った。その刀に向かって、土方が疾った。文七が追う。広場の外だ。土方が先に飛び出した。刀を拾おうとした。その刀を、上からおりてきた河野勇の足が踏んだ。―東洋プロレスの前座レスラーに負けた丹羽文七が、格闘技日本一を目指して積む〈血の修業〉の息づまる青春ペイジェント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KURENAI-XJAPAN
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常に強くありたい。やられた相手を絶対に倒したい。だから俺は戦い続ける。主人公が人質を助けに行き、救出するまでの内容です。特に印象を受けたのは戦いの中の一瞬の判断ミスが命取りになること。これは仕事も同じだと思います。一瞬の気の緩みが自分を、仕事をダメにしてしまう。気を抜かず、常在戦場を私生活でも仕事でも意識。自分を奮い立たせてくれる一冊です。2017/02/02
狂人29号
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宿敵に敗れ、悲鳴を上げた己が許せない。同じ悲鳴を上げさせるべく、復讐の牙を研ぐ。挫折と、再生巡る主人公の秘話。格闘小説の金字塔。2014/08/06
1977年から
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1991年
Kusashiai
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丹波 文七がプロレスラーの梶原に負けた後、サンボを身に付ける前の時代が本書の内容。本編でもお馴染の顔がチラホラ出て来ます。それにしても、今回の丹波は性欲面がかなり強調されているなぁ。三試合(?)した後に、土方 元に襲われるってコンディション最悪だな。それと、あの梅川 丈次の妹で有るにも拘らず、何度も罠に落ち続ける展開は、さすがに多用し過ぎですね。最後に本編・外伝含めて、相手を完全に断ち斬ってしまう土方は何とも……。あそこまでの怪我をさせた場合、外科的に再び付けることはできるのだろうか?2012/04/06
ワッキー
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★4.52023/09/03




