感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kero385
7
学生時代、フォークナーを集中的に読んでいた頃、佐伯彰一訳「パイロン」(「標識塔」の原題、多分筑摩書房)を古本屋で購入していたが、結局読み通せなかった。かなり苦労して見つけたのだけど、、今回冨山房版「フォークナー全集」で改めて読んだ。最初の二章を読むのがかなり苦しかった。若い頃読み通せなかったはずだ。本来長編小説の冒頭では、登場人物の関係などそれとなくわからせる描写があるはずだが、それがほとんどない。いきなり主要人物達が登場して、読者などお構いなしに始まる。それも心理描写などほとんどなく行動だけの描写で。2024/11/24
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