感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろばこ
6
これはいい本だ。占星術によって運命が定められた中世ヨーロッパ。13歳で即位しながらも王になりきれていない若き王アルヴィドと死刑執行人のおじに育てられ、王の代わりにムチ打ちを受ける役割を与えられたヘルゲが主人公。宮廷道化師が出てくる数少ない小説でもある。大人でも十分楽しめるファンタジー。2015/03/02
Bridge
5
中世の北欧を舞台にした物語。10代の多感な少年が、その立場(一国の王様)から悩むことを許されない。1つ年上の少年が現れたことで、閉塞感に満ちた主人公を取り巻く状況が変わっていく。悩み、苦しむ、思春期の人が読むことで大いに共感できるはず。前の王様が退位して趣味に耽っているのは、子どもに気のない現代の親を戯画化してる?2019/04/08
HISA
4
☆☆☆アルヴィドが王という立場の責任と孤独から苦悶するのが若者らしく、共感できた。ヘルゲという心からの友達に出会えて人生が違って感じられるのはいつの時代も同じではないだろうか。2021/12/17
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
4
読書会【テーマ 子どもも大人もこころふるえる本の持ち寄り】2017/11/28
雀
4
★★★★☆ 今年読んだ本ベスト10に入りました。著者がホイジンガの『中世の秋』に触発されて書いたお話というだけあって、中世史好きにはマタタビ本と言ってよいかも。図書館本。2015/11/27
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- 和書
- 古代歌謡の終焉と変容