感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
58
ツヴェルガーの絵本シリーズの一つ。作者は『クルミ割り人形』で有名なE・T・A・ホフマン。色調が暗め、ちょっと哀しげな美しい絵は、ホフマンの暗めのファンタジーとよく合っている。ホフマンの話にしてはブラックすぎることもなくまあハッピーエンドなのだが、なんだか読みづらく、今一つしっくりしない話だった。ツヴェルガー初めての挿絵の本らしいのだが、あまり知られていないのはそのためか。 2022/11/23
花林糖
14
(図書館本)渋い色調で描かれたツヴェルガーさんの絵は魅力的で美しく素晴らしいけれど、物語は好みの要素が沢山なのに文章がどうも合わなくて残念。2015/07/20
けんちゃん
14
ツヴェルガーさんの本。本当にふしぎなお話でした。出典がどこかにあるのかと探してみましたが、わからず。E.T.A.ホフマンさんオリジナルなのでしょうか。ズルタンという犬はグリムにも出てきますが、どうやらそれとも違うみたい。貧しい親子と裕福な親戚、森に棄てられた人形と子どもたちが森で出会った不思議な子、そして悪い蝿…最後はハッピーエンドなのですが、どうもしっくりこない、よくわからないお話でした。美しいものを美しく、醜いものを徹底して醜く描くツヴェルガーさんのイラストには今回も魅了されました。2011/08/25