出版社内容情報
絵本 幼児から
真夜中に目を覚ましたミッキーが台所へおりていくと、そこにはパン焼き職人が働いていました。そしてミッキーは不思議な世界に入りこみます。ニューヨークの風景と台所を重ね合わせ、漫画の手法も取り入れた絵本。
日本図書館協議会選定図書、全国学校図書館協議会選定図書、中央児童福祉審議会推薦図書
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
321
モーリス・センダックの作品。少年ミッキー(顔は老けているけれど、4歳くらいか)の真夜中の冒険。ファンタジーだが、舞台が台所というところがユニーク。ただ、幻想譚とはいえ、裸でケーキのねり粉に飛び込んだり、ミルクに全身でどっぷり浸かるという発想は日本にはなさそうだ。おそらく清潔観の違いから、日本では眉を顰める人もいそうだ。絵は基本的にポップアート風のリアリズムだが、それだけに一層そうした違いが際立つだろう。2024/10/06
Aya Murakami
116
たしか読メで知った本 真夜中の騒がしい音に怒鳴ったのをきっかけに謎空間を通ってこれまた謎の空間まよなかのだいどころにやってきたミッキー。 天の川(英語でミルキーウエイ)のミルクで焼いたケーキ…。たしか銀河の中心にブラックホールがあるのですよね。ブラックホール入りケーキなんてどんなことになるのでしょうか?2022/04/07
らったった
91
不思議な世界観でしたね(^^)真夜中に作ってくれてると思うと子供はワクワクします。ケーキやパンに限らず朝食も夕食も作ってくれる人がいるということを伝えるには良い絵本だと思います(*^^*)2014/08/02
greenish 🌿
75
【Casa BRUTUS 読み継ぐべき絵本の名作100】№023 真夜中、大きな音で目を覚ました少年ミッキー。気がつくと体は宙に浮き、真夜中の台所に降り立った。そこでは三つ子のパン職人が、朝のケーキを焼いていて… −−−漫画仕立てで描かれたモーリス・センダックの絵。ケーキの材料のパッケージ・シロップやジュースの瓶が、まるで街の風景のようでワクワク感いっぱい。裸んぼうミッキーの夜の大冒険、躍動感があって可愛らしいですね。眠る前のひとときに頁を繰れば、とても幸せな夢が見られそうです。2014/03/09
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
67
代表作『かいじゅうたちのいるところ』同様、子どもが夜に一人でいると不思議な冒険が始まるというお話です。どうして毎朝おいしいケーキが食べられるのか……。それは夜の間にパン屋さんが作ってくれているから。ヒミツを知った主人公のミッキーは、お手伝いをします。ミルクが足りなくなったら、【真夜中の台所】までひとっ飛び。コミックのようなコマ割りで動きを表現しています。広告イラストのような絵はレトロモダンの雰囲気もあります。おとな目線の要望を一つだけ。看板やパッケージなどの文字を日本語に直しているのはちょっと残念。2014/07/26