感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
178
閉ざされたドアを少し開けると、その隙間から風が聞こえるんだ。外へ出て遊ぼうって。どんなに必死に走ってもかなわないけど、ぼくがシャボン玉を膨らますと風は喜んでくれる。うんと高く飛んでいって弾けるんだ。今日も笑ってる。雨が降れば泣いている。秋になるといたずらするんだ。突然強く吹いて葉っぱをいっぱい落としてぼくを困らせる。せっかく集めたのにまた散らばって遊ぶんだ。風もぼくも気まぐれさ。今日は静かだね。なぜ吹いてくれないの。会いたいときもあるしそっとしてほしいときもあるけど、今日は会いたいよ。ぼくはここにいるよ。2023/02/18
♪みどりpiyopiyo♪
47
ジルベルトは風と友達。いろんな遊びかたを知っています。■ジルベルト、ほんとかわいい♡ 見えない風と、友達のように遊ぶジルベルト。時には風のせいで困ったことも起こるけど、ジルベルトのように「風が遊びにきた」って感じられたら♪ ■マリー・ホール・エッツの絵本は、自然と戯れる幼子の様子が ほんとうにほっこりしちゃうの。大好きな『わたしとあそんで』や『もりのなか』もおススメです (ღ′◡‵) (1963年)2019/07/20
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
44
風は友だち。でも時々いじわるをする。りんごを落としてくれると思えば、風船を隠してしまう。掃除の邪魔をする。干してある洗濯物を着ようとする。でも、どんな服も風には小さすぎるみたいだ。怒ると怖い時もあるし、元気がなくなる時もあるけど、いつも一緒。セピア色の紙に風の存在を表現した白が映えます。作者は、大学で福祉関係の勉強を経て、社会事業に従事したキャリアの持ち主。40歳近くになって結婚し初めての絵本を出版。ご主人を看取ってから本格的な創作活動に乗り出したそうです。1975年8月初版。『那須 平成の森』所蔵。2014/08/13
gtn
23
私も風船君や傘君、凧君には気を止めたことがあるが、風君には気を払ったことはない。ジルベルトは感受性の強い子だ。2023/05/02
魚京童!
21
これはいい本だ。ただ可哀そうだ。なぜだろう。2017/11/05