内容説明
心の病を治療する薬が、実は、病を進行させているとしたら…。アメリカにおける、精神科医、精神医学会、患者団体、製薬会社、政府の利害関係の生々しい現状を伝え、精神疾患の一因は精神科治療薬にあると説く。「既成事実」となっている薬物療法と、その根拠となっている「仮説」の意義と限界を様々な事例を使って提示した、衝撃的警告の書。
目次
第1部 流行病(現代の疫病;事例からの考察)
第2部 精神科治療薬の科学(流行病のルーツ;精神医学の「魔法の弾丸」;化学的アンバランスの探求)
第3部 転帰(露呈した矛盾;ベンゾジアゼピンの罠;慢性化する気分障害;双極性障害の急増;解き明かされた流行病の謎;子どもにも広がる流行病;苦しむ子どもたち)
第4部 妄想の解明(イデオロギーの台頭;語られた筋書きと、語られなかった筋書きと;利益の勘定)
第5部 解決策(改革の青写真)
著者等紹介
ウィタカー,ロバート[ウィタカー,ロバート][Whitaker,Robert]
新聞記者、製薬関係の出版社の共同経営を経て、フリージャーナリストとして精神科医療と製薬業界について精力的な執筆活動を行い、George Polk Award for medical writingやNational Association of Science Writers Award for best magazine articleなどの賞を受賞している
小野善郎[オノヨシロウ]
和歌山県立医科大学卒業。医学博士、児童精神科医、和歌山県精神保健福祉センター所長
門脇陽子[カドワキヨウコ]
翻訳者。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業
森田由美[モリタユミ]
翻訳者。京都大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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