内容説明
本書で扱う「社会ネットワーク」は、現代社会、歴史社会を問わず、人間の行動、その集合としての集団や組織の行動を、その属性からではなく、関係(つながり、結び、紐帯)から説明することをめざし、もっともミクロなダイアドをかわきりに、トリアド、そして大きな集団内およびその間の関係性をフォーマルに理論化してみようとする試みである。日常的な事例におけるどの人間どうしの間にも潜んでいる関係性の論理を、数理的手法を使って引きだそうというのである。
目次
1部 友人と交際のネットワーク(ウィーク・タイの強さのパラドックス;交換ネットワークと勢力;友人選択のモデル;社会構造とネットワークモデル;交際と社会的距離)
2部 社会ネットワーク構造の解明(クリークと点中心性;集団構造のバランス;親族の代数学;ブロックモデル分析;ファジィ・グラフとクラスター分析;数学用語解説)
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