内容説明
「ザ・サフェデラリスト」は、連邦憲法案擁護論を展開したアメリカ政治学上の古典である。85編の評論から成り、1987‐88年に新聞に掲載された。本書はその全訳である。
目次
序論―論述の目的と性格
連邦の自然的基礎
戦争の危険性と国家的政府の必要
外敵に対する安全と連邦の効用
連邦を形成しない場合の内憂外患
諸邦間戦争の危険と人間性の弱点
邦間・邦連合間の対立の諸原因
内紛の危険性と常備軍
連邦共和国の利点、モンテスキューの真意
派閥の弊害とその匡正策〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Dawn Gomatic
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それにしても憲法を制定する事業はただ事ではない。諸邦の利害、個人や党派の感情を乗り越え大妥協に至ったのは、まさしくこの著書に依るところが大きかったのだろう。 ハミルトン自身は憲法案には大いに不満があったにも関わらず署名をしたのは、無政府状態よりはマシと判断したためと思う。 最善の政策などなく、甲と乙を天秤にかけ、よりマシだと思う方を採る。 妥協のしない政治は一見もっともらしいが、もっともらしいだけなのだということか。 政治家必読の本であろう。それにしても文字が細かくて目が疲れた・・・さて遊ぼっと。2013/12/04
しーぽん
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共和党万歳。
Hiroshi Higashino
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アメリカ政治思想上第一の古典などと銘打たれているが、言葉を重ねるばかりで、複雑さを増しているように感じられる. こういうのは逆に、悪用・扇動に使われてしまうのではないかと思う. 歴史等の背景を理解していないとピンとこないかも……2019/09/19