目次
第1部 理論的基礎(想起の文化;文字文化;文化的アイデンティティと政治的想像力)
第2部 事例研究(エジプトと国家の発明;イスラエルと宗教の発明;法の精神からの歴史の誕生;ギリシアと思考の規律化)
文化的記憶―総括の試み
著者等紹介
アスマン,ヤン[アスマン,ヤン] [Assmann,Jan]
1938年生まれ。世界的に著名なドイツのエジプト学者・宗教学者・文化学者。アライダ・アスマンとともに「文化的記憶」のコンセプトを提唱し、1990年代以降の人文学における「記憶論的転回」を牽引。また、一神教の誕生が西洋文明にとって有する根源的意義について、古代から現代までを遠望しながら考察。1976年から2003年までハイデルベルク大学エジプト学教授。そのほか、コレージュ・ド・フランス、イェール大学、ヘブライ大学、シカゴ大学、コンスタンツ大学などの客員教授を歴任。ドイツ歴史家賞(1998)、ドイツ出版協会平和賞(2018、アライダ・アスマンとともに)、プール・ル・メリット平和勲章(2020)、ドイツ連邦共和国功労勲章・大功労十字星章(2022)など輝かしい受賞・受勲歴を誇る。2024年没
安川晴基[ヤスカワハルキ]
名古屋大学大学院人文学研究科准教授。専攻はドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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「文学的コミュニケーションの考古学」・「文化的記憶」の探究 研究の成果ー『文字と記憶』『カノンと検閲』『知恵』などの論集 ハイデルベルク大学でコロキウムや講義を通じ研究推進 文化的記憶の再構成→(ポスト)モダン社会の文化的時間を論じる カノンの概念ー聖書編纂を起源・文化の規範と多様性の形成に関与 文化的記憶のメディアー文字や儀式を通じて文化的記憶が組織・伝承 イスラエルとユダヤ教の影響ー申命記の影響・集団のアイデンティティ形成 文化と政治の相互作用ー記憶は政治・権力と関連・歴史記述がアイデンティティに影響2025/02/02