目次
1 サブカルチャーとオタクを理解する(サブカルチャーと若者文化;オタクの系譜学;アニメ・マンガオタクの理解)
2 様々な「オタク」たち(腐女子;ジャニオタ;鉄道オタク;レコードコレクター;オカルト・超常現象・疑似科学・陰謀論)
3 オタクの幸福感(白昼夢とオタクの幸福感;サブカルチャーが与える幸福感)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
16
サブカルチャーにどっぷりハマっている自分自身のことが好きなんだろうなと感じてしまう方々にはあまり好意を抱けないのだけれど、自己実現の道具とはかけ離れた場所でオタク的な諸々にハートを撃ち抜かれてしまった人間は眺めるのも話を伺うのも面白い(同病相憐れむ) オタク的な存在にもその営みにも一昔前ほどの厳しい視線や嘲笑が向けられなくなってきたなあというのは肌感覚としてありますよね。そんなどうしようもなくハマってしまう、ハマってしまったサブカルチャーについてのお話。頭がおかしくなるようなハマりのメカニズム。2023/11/20
Haruki
2
サブカル歴史、日本における「おたく」イメージの変遷などを皮切りに、腐女子、ジャニオタ、鉄道オタク、レコード、オカルト・超常現象といったそれぞれのオタクについても複数の著者がそれぞれのレベルで概説する。オタクの消費特性とバブル崩壊後の不況下において注目され始めたことから、社会内集団としての扱いに変わっていき、分類も捉え方も多様化していくという視点は新鮮だった。BL作品の構造を熱く語る著者、ジャニオタの狂信的な生活、オカルトに潜むプロレス文化との構造的類似性など、社会心理学の見方が広がる点が興味深く読めた。2021/05/29
in medio tutissimus ibis.
2
主流文化から疎外される文化に耽溺する人々は、いかにしてそれを愛好し、また愛好することにいかなる利益を見出しているのかを、自らもオタクである七人の心理学者が各々解析する。そうした構えの本であるからか、本流である難解で開かれた学問的な結論よりも、筆者の半ば自分語りなオタク話や、その全てを兼ねる人のいないであろう各々閉鎖的な分野(腐女子、ジャニオタ、鉄道、レコード、オカルトや陰謀論、アニメ漫画や海外と日本における若者文化等)の解説の方が面白い。2020/12/28
黒髪
0
洋楽の歴史をざっくり学べた。パンクの良さが長年不明だったが、反抗的ということ自体に意味があるのだと知り、ある程度は下手でもいいのはジャンルとして良いなと思った。あと白昼夢の機能に注目して、オタクは白昼夢を幸福に感じる話など。2023/11/30
happy3939
0
オタクもサブカルチャーなんだってことですね。そのオタクにも色々ある。2022/08/14
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