内容説明
まさに21世紀を迎えようとするこの時期にあたって、新しく展開されていくであろうスポーツの将来に思いを馳せながら、この『スポーツ心理学の世界』は作られた。編集にあたっては、スポーツ心理学全体を網羅するのではなく、これまでにかなりの研究の蓄積があり、これからますます重要になっていくと考えられる領域を重点的にとりあげ、研究成果や理論とスポーツ実践の橋渡しをすることを念頭においている。
目次
1部 スポーツスキルの獲得(全身協応運動の獲得―“Motor‐Action”論争をふまえて;合理的な練習をめざして―反復練習の工夫;試合場面でのパフォーマンスの低下―ハイブリッドシステムが崩れるとき ほか)
2部 スポーツと「やる気」(スポーツの楽しさ―スポーツの魅力とは;スポーツにおける内発的動機づけ―運動有能感と無力感;スポーツにおける目標設定―やる気を高める ほか)
3部 スポーツにおける個と衆(個性とスポーツ―スポーツ選手の性格とコーチング;スポーツと攻撃性―スポーツにおける攻撃性の功罪;スポーツとジェンダー―スポーツとジェンダー論争への視点 ほか)
4部 スポーツと心理的適応(運動とこころの健康―「身体」から「こころ」へ;メンタルトレーニング―競技力向上のための心理サポート;スポーツ選手のバーンアウト―その心理と対処法 ほか)
著者等紹介
杉原隆[スギハラタカシ]
東京学芸大学教育学部
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